■「1番の恩師」

高木氏は「プロ野球のなかで恩師のような人は何人かいると思うんだけども、やっぱり原監督もその1人でしょ?」と質問する。

この問いに坂本選手は「いやもう、1番の。2,000本打とうが、ホームラン40発打とうが、調子が悪かったら『ちょっと来い』と言って練習をさせられるんですよ。僕だけなんですよ『ほかにもっと若い選手いるでしょ、指導しなければいけない選手が』と思いながらも、僕だけは絶対『ちょっと来い』と言ってやらされるんです」と振り返った。

■原氏への感謝も

坂本選手はさらに「それはやっぱり、今思えばめちゃくちゃありがたいことでした」と語る。

話を聞いた高木氏は「かわいかったんだよ。自分が本当に育てたという意識もあるんだよ、監督のなかでね。その監督と戦いながら、葛藤しながら『ようし見とけ』みたいなのが、相乗効果としてあったような気がする」と指摘する。

すると坂本選手も「つねにありましたね。ずっと子供扱いみたいな感じだったので。見返したいなというのはあるので」と語っていた。