カールソンさんは「落ち着け!落ち着け!」となだめようとしたが、男は刃物を取り出し、追いかけはじめた。カールソンさんがベンチにつまずいて地面に倒れたところで、胸部を複数回刺したという。男は、女性に唾を吐きかけた後、カールソンさんを足で蹴り、逃走した。

男は逃走中で、まだ捕まっていない。捜査当局者はポスト紙に、交際相手の女性は、犯人と顔見知りだった可能性があると語っている。

カールソンさんは、気候変動や環境などの公共政策に関する擁護団体「ニューヨーク公益調査グループ」(NYPIRG)のメンバーだった。詩人としても活動しており、自らの死に関する「不安」をテーマにした詩を発表していたという。

NYPIRGは声明で「愛されていた同僚、友人で、創造的かつ才能にあふれた人物だった」と述べ、突然の死を悼んだ。

ネットでは「気の毒すぎる」と不条理な事件を非難する声が上がっている。また「ベッドスタイのような場所で、朝4時にバスを待つべきではない」「正装していたり、酔っていたとしたらなおさら」「タクシーを使うべき」など、治安の悪いエリアでは注意を怠ってはならないと指摘するコメントが投稿されている。