遠藤航 写真:Getty Images

 日本代表MF遠藤航(リバプール)はFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選を戦う中、U23日本代表オーバーエイジ枠(OA枠)の選手として、パリ五輪に参加することが決定したと、一部で報じられている。そんな中、日本代表OBの城彰二氏が日本サッカー協会(JFA)の態度に反発。自身のYouTubeチャンネルにおける番組制作にも不満を覗かせた。

 城氏は今月8日に自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。「パリ五輪オーバーエイジは誰を呼ぶ?」というテーマのもと、YouTubeチャンネル制作スタッフと議論を交わしているが、動画の冒頭で「オーバーエイジについてというか…。俺はオーバーエイジはいらないんじゃないかと言っていた」とOA枠不要論を提唱。

 さらにスタッフが「JFAは、城さんの意向とはちょっと違う」と前置きした上で、「今回、大岩ジャパンはきっとオーバーエイジを呼ぶ。城さんの『オーバーエイジ不要』という意見はちょっと横に置いて、『城さんが呼ぶんだったら誰にしますか』というテーマなんですよ」と動画撮影の目的を説明すると、これには「俺の意向と違うことをやれということね」とスタッフに当たっている。

 その上で、同氏はオーバーエイジ採用が持つ意味について「JFAはパリ五輪での目標を言っていない。目標を公言してから、オーバーエイジ採用するならば分かる気がするけど、『頑張りたいと思います』だとダメ」と、パリ五輪予選前にU23日本代表の目標を発信しないJFAの宮本恒靖会長の姿勢を批判した。

 なお、城氏はパリ五輪の目標設定とオーバーエイジ枠採用の関係性にも言及。「オーバーエイジ採用するということは、メダルを獲りに行くわけでしょ」と私見を披露したほか、「グループリーグ突破して、決勝トーナメント進出を目指すのであれば、オーバーエイジを使わなくても良いと思う」と述べている。