パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、「転職市場予測2024下半期」を公開し、15分野中12分野で求人数増加・好調を維持するとの見通しを明らかにしています。

12分野が「増加」または「好調を維持」と予想

dodaは2024年下半期の転職市場全体における求人数について、「電機・機械」「金融」「化学・素材」「食品」「営業」「人事」「法務」「販売・サービス」の8分野は「増加」。

「IT・通信」「不動産・建設」「経理」「クリエイティブ」の4分野は「好調を維持」、「メディカル」「企画・マーケティング」「事務・アシスタント」の3分野は「横ばい」と予想しています。

求人の増加・好調維持を予想する主な要因としては、「少子高齢化による慢性的な労働力不足で、採用に積極的な企業が多いこと」「新卒採用だけでは十分な人数を採用しきれず、中途採用の枠を増やす対応を行う企業が増えていること」といった理由が考えられるとのことです。

半導体需要やインバウンド需要の影響も

EV自動車など自動車の生産や、情報通信技術を駆使したDX推進を進める上で重要になる半導体の生産強化に伴う求人増加や、円安によるインバウンド需要の影響で「販売・サービス」分野の採用が拡大するといった見通しも示しています。

また、2025年問題の対応を含むDXニーズが高まっていることから、「IT・通信」分野も好調を維持すると予想しています。

売り手市場で企業側も工夫

売り手市場にともない、企業の定着率向上(離職防止)に向けた動きも活発化しているそうです。

dodaは企業の工夫として「はたらく時間と場所の選択肢を広げる」「社内異動やスキルアップの機会を提供する」「評価制度や中途採用時の提示年収を見直す」の3つを挙げ、「今後もますます労働人口が減少することを加味すると、人材獲得競争が続くことが予想される。個人が望む働き方やキャリアをかなえられる環境づくりに工夫を凝らす企業が増えていくのではないか」としています。

2024年下半期の転職市場予測についてはこちらから詳細を確認することができます。

<参照>

転職サービス「doda」、「転職市場予測2024下半期」を発表 15分野のうち12分野で求人数増加・好調を維持の予想