不動産投資コンサルに要注意

NORIMA/iStock

不動産投資のカリスマと呼ばれる人たちがいます。本を何冊も出しカリスマなどと呼ばれています。しかし彼らのなかには悪質な人が多いのです。最初に「不動産投資家募集」をうたい登録させますが、登録時点でかなりの費用がかかります。

「新築のアパートを建てたい人を応援します。私が土地を見つけてくるので、その土地を購入して、紹介した業者を使いアパートを建設します。あとは、うまく利回りができるように運営するだけです。超簡単ですよね?」

こんな具合に気軽に募集をかけるのです。

最後は、高利の負債だけが残ることになります。年収500~600万円程度のゾーンが狙われやすいのも特徴。平均年収よりちょい上で、どうにかして不動産を所有したいという欲求に付け込むのです。コンサルを崇拝しているから言われるがまま。

確実に儲かる物件があった場合、それが一般に出回ることは理論的に考えられません。第三者が美味しい情報に有りつけるほど甘くはないのです。

本当にオイシイ物件があるなら、筆者なら他人には紹介せずに自分で購入するでしょう。だから、皆さまも目利きの能力を鍛えなければいけません。

本書は投資初心者向けのわかりやすい本です。投資への不安をなくし、投資にチャレンジできる考え方や投資術をレクチャーする良著として紹介します。

尾藤 克之(コラムニスト・著述家)

2年振りに22冊目の本を出版しました。

「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?