■家族の思い出に包まれた兄弟それぞれの趣味部屋
●大橋 玲さん・大橋眞里さん
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
ライブや映画のポスターが壁一面に貼られ、棚にはレコードジャケットの数々。一つひとつに懐かしいエピソードがある。
中央にある家具調のアンティークステレオは父・壮吉さんから譲り受けた。プレーヤーは新しいが、スピーカーは今も現役。柔らかで温かみのある音が響く。
「親父も音楽が好きでね、あとはカメラも好きでしたね」と話す大橋玲(あきら)さんの音楽好きは、アメリカ文化に憧れ米軍のバーでアルバイトをしていた壮吉さんの影響が大きい。
弟の眞里(まさと)さんとともに実家を兄弟の趣味空間へと建て替えたのは5年前。
1階は弟の眞里さんの趣味であるバイクを保管するガレージ。3階は眞里さんの居住空間、2階に兄・玲さんの音楽部屋、その上には屋根裏と小さなルーフバルコニーがあり、螺旋階段がそれぞれの空間をつなぐ。
バイクは音が一番の魅力と話す弟・眞里さんの愛車はホンダ、ゴールドウイングツアー。
年少の頃よりハーレーに憧れ、これまでハーレーを6台ほど乗り継いだという眞里さんだが、昨年久しぶりにホンダ車に買い換えた。
「コスパがいい上にDCTは反応がよくて、乗りやすいですね」と眞里さん。
眞里さんのガレージには、モノクロ写真がいくつも飾られる。カメラが好きだった父が切り取った家族の姿だ。
革ジャンやヘルメットのほか宇宙戦艦ヤマトやガンダムのプラモデル、モデルガンなどコレクションの中には実家を出る前に集めたものも少なくない。
「親父がすべて捨てないでとっておいてくれたんです」と眞里さん。
70年代に中高生だった大橋さん兄弟はバイク、ギター、ファッションとアメリカ西海岸文化に傾倒した。
父から受け継ぎ、2人のアイデンティティを彩った「アメリカンカルチャー」に囲まれた趣味の家には、今も父との思い出が宿る。
●PICK UP
命を救ってくれた革ジャン
青春時代の思い出の品
10数着ある革ジャンの中で眞里さんが最初に購入したショットの革ジャン。前面に残る大きな切れ目は、事故に遭ったときのもの。「これを着ていて助かったようなものです」と眞里さん。
●ROOM DATA
広さ/84㎡
使用年数/5年
趣味/音楽・バイク
提供元・男の隠れ家デジタル
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