今年6月、AIを活用した360度webビデオ会議ソリューション「Meeting Owl」シリーズを開発した米国のOwl Labsは、次世代の主力商品となる「Meeting Owl 4+」を発表した。
同製品はWi-Fi対応の360度カメラ、マイク、スピーカーを搭載しており、話している人に自動的にズームインすることが可能。4K Ultra HDにより、これまで以上に鮮明なweb会議映像を実現する。現在、米国、カナダ、ヨーロッパで発売中だ。
4K Ultra HD対応で、より鮮明な会議映像を実現
Meeting OwlシリーズはAIが音を認識し、発言者に自動でフォーカス。従来のwebカメラと違い、誰が話しているのかがハッキリわかる臨場感と一体感のある会議が体験できるのが特徴だ。多数の大手企業が続々と導入しており、日本での累計出荷数は30,000台を突破しているという。
新製品のMeeting Owl 4+は、360度対応のカメラで半径約3mの範囲をカバー。解像度が4K Ultra HDへとアップグレードしているため、鮮明でくっきりとした画質で会議を実施できる。半径約5.5mの音声をピックアップする8つの無指向性マイクと、360度のカバー範囲と室内のクリアなサウンドを実現する2つのスピーカーも搭載。拡張マイクを追加すれば、オーディオ範囲がさらに広がる。
エンタープライズに対応しており、管理者は一括登録、デフォルト設定など、Nest管理ツールからOwl Labsデバイスの運行をシームレスに管理することが可能。起動時に照明とサウンドをカスタマイズできるといったオプションも用意しているという。着席式の円卓会議から、立ち上がってのプレゼンテーション、ホワイトボードでのブレインストーミングまで、Owl Labsの技術ならどんなタイプの会議でも、どんな大きさの部屋でも対応可能だ。
最新の「Owl Intelligence System(OIS)ソフトウェア」を搭載
Meeting Owl 4+はOwl Labs独自のオペレーティングシステム「Owl Intelligence System(OIS)ソフトウェア」の最新版を搭載しており、さらに多くのデバイスをワイヤレスでペアリングすることができるようになった。今回アップグレードされたOISソフトウェアは、以下を含む。
・サイレントスイッチング:デバイスがペアリングされると、話していないときでも人が向いている方向を検出し、最適なビューを提供する正しいカメラにシームレスに切り替える
・簡単なセットアップ:デバイスをすばやく、簡単に、効率的にペアリングする
・プラットフォームに依存しない:Microsoft Teams、Zoom、Google Meet、Slack、その他のビデオ会議プラットフォームとの互換性
・フロント+センター体験の向上:より正確なインテリジェント・カメラ・スイッチングの導入で、参加者のベストアングルを常に捉えることが可能に
(文・坂土直隆)