黒坂岳央です。

「悪口を一言も言わないなんて信用できない。腹黒い」と言われることがある。本当だろうか?

自分自身、昔は悪口を言う側に立っていた時期もあったのでえらそうなことはいえないが、今は誰かを名指しで批判することは一切しない。なので悪口を言わない人の考えていることは理解できるつもりだ。本稿では彼らの特徴を言語化することに挑戦したい。

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自分軸を生きている

人生の生き方には2種類ある。すなわち、自分軸と他人軸である。悪口を言わない人は自分軸を生きている。簡単にいえば「人は人、自分は自分」と完全に割り切っているということだ。

自分軸なので、良くも悪くも他人に依存や過剰な期待は一切ない。「普通このくらいやってくれるでしょ」とは考えないので、あてが外れて相手が自分の望まない行動をしても腹も立たないし、悪口をいってもやもやを吐き出したいとも思わない。

逆に言えば、名指しで悪口ばかり言う人はその相手への期待値が高すぎると思うのだ。でも自分と他人はまったく別の人格で別の価値観を持っているので、自分の思い通り動くと考える方が傲慢という捉え方もできるのではないだろうか。