いまも愛され続ける「iPhone X」
結果的にiPhone 9をスキップして登場した10周年記念モデル「iPhone X」は革新的な機種となりました。発売から7年弱が経った今も中古市場で根強い人気があり、間違いなく名機と言えるでしょう。
ただし、実はiPhone Xの出荷台数はCounterpointの調査によると、発売から10カ月で6,000万台だったと言われています。iPhone 6が同じ時期に9,000万台出荷していたことを考えると、実は数字的には控えめです。
とはいえ販売台数の減少は「価格が高くなったことが理由」という見方もあります。確かにiPhone 6からiPhone 8の時代に比べると、iPhone X以降のモデルは高価格化が進んでいます。
たとえば「iPhone 6」の16GBモデルの場合、SIMフリー版は6万7,800円でした(発売当時)。一方で最新モデルのiPhone 15は、12万4,800円~という価格設定です。
iPhone X以降のモデルは、ホームボタン廃止や大画面化に加えて「高価格化」という意味でもiPhone 6~8の時代のモデルからは大きな変化をしたと言えるかもしれません。
なお、iPhone X以降、iPhoneは再び人気を拡大しており、たとえばiPhone 12シリーズでは販売開始7カ月で販売台数1億台を突破しています。
結果として「iPhone 9」をスキップして登場したiPhone Xは、その後のiPhoneシリーズの方向性を決定づける重要なモデルとなったと言えるでしょう。
※AppleはiPhone Xをビンテージ製品に指定しました(2024年7月2日現在)。
※サムネイル画像(Image:olegganko / Shutterstock.com)
文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ
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