1976年、ゴールデンステートキラーはバイセイリアからサクラメント周辺に活動の場を移し、連続強姦事件を起こしている。一軒家で一人暮らしの女性を探し、長期間付きまとったり家の周辺をうろつき慎重に犯行の準備や機会をうかがうのが手口だった一方、時には被害者にいたずら電話をかけて「お前を殺す」と脅すこともあった。
当初は1人で家にいる女性や子どもを狙っていたが、後に夫婦やカップルも襲うようになった。ターゲットが寝静まった深夜に家に押し入り、まず一緒にいる男性を拘束した後、何時間も家に居座って女性を繰り返し強姦した。ことを終えた強姦魔は、被害者の個人的な品や現金、銃器などを奪ってひっそりと姿を消すのが常であった。
「イーストエリアの強姦魔」と呼ばれていたこの時期の被害者は、50人以上とされる。被害者らの証言で多数のスケッチが描かれたものの、逮捕に至ることはなかった。また、イーストエリアの強姦魔は警察やテレビ局に犯行声明を送りつけたり、電話をかけるなどしている。
ちなみに、ディアンジェロ逮捕の決め手となった事件の被害者は、この時期に殺されている。1978年2月2日の夜、サクラメントで犬の散歩をしていたブライアン・マッジョーレとその妻ケイティはイーストエリアの強姦魔に襲われ、逃げ切れずに殺害されたと考えられている。
1979年になると、今度はカリフォルニア州南部のサンタ・バーバラ周辺で犯行を重ねるようになったディアンジェロ。1979~81年にかけて、これまでとほぼ同様の手口で6件の事件を次々に起こしていたが、犯行はますます残忍さを増しており、強姦だけでは飽き足らなくなったのか、殺人を繰り返すようになっていた。この時期は「オリジナルナイトストーカー」と呼ばれていた。
オリジナルナイトストーカーとしての最後の事件は、1986年5月4日に起きている。自宅に1人でいた18歳の女性ジャネール・リサ・クルスが襲撃され、強姦の後に撲殺された。以後、その足取りは途絶えていた。
当初、イーストエリアの強姦魔やオリジナルナイトストーカーは全く別の犯人だと考えられていた。だが、DNA調査やプロファイリングの結果、2001年に同一犯によるものと正式に認められた。そして、犯人の名はカリフォルニア州の別称から「ゴールデンステートキラー」と呼ばれるようになったのである。
40年以上の時を経て、今まさに解決しようとしているゴールデンステートキラー事件。存命の被害者たちはメディアのインタビューに応じ、犯人が逮捕されたことを非常によろこんでいる。未解決だった凶悪事件の全容が明らかになる日は近い。
参考:「Reuters」、「CNN」、「Wikipedia」、ほか
※当記事は2018年の記事を再掲いています。
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提供元・TOCANA
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