「エリア52」で研究に従事した空軍技術者たちが、現在健康被害に苦しんでいるという。

「エリア51」についてはUFO好きであれば常識とも言えるほど有名な施設だが、「エリア52」はどうだろうか。これはネバダ州のグルーム・レイクの北西約110kmに位置する、極めて機密性の高い米軍施設に付けられた名称である。

 トノパー・テスト・レンジとしても知られるこの基地は、現在、核兵器運搬システムの研究、保管、テスト施設として使用されていると一般的には考えられているが、1970年代には、ソビエトから接収した戦闘機も保管されていたと信じられている。

秘密施設「エリア52」に従事後、健康被害に苦しむ退役軍人が抱える闇
(画像=トノパ空軍基地と周囲の試験場 画像は「Wikipedia」より、『TOCANA』より 引用)

 かつてこの基地でそれらの戦闘機に携わった元空軍技術者のマーク・イーリーは、後年、そこで行われていた様々な核実験から放射線にさらされた結果、数多くの健康問題に苦しんでいることを明らかにした。

「国益を守ることが、私自身の命より重要だった」と彼はCBSニュースに語っている。「肺に傷がついた。肝臓にのう胞ができた。脂肪腫ができ始め、体内の腫瘍を取り除かなければならなかった。膀胱の内壁が剥がれた」という。

 問題をさらに悪化させているのは、政府の立場からすれば、これらの出来事は一切なかったことになっているため、彼が政府に医療支援を求めることができないという事実である。彼は当時、この趣旨の秘密保持契約にも署名していたのだ。

 また、エリア52の元従業員の中でもイーリーだけが放射線被曝に苦しんでいるわけではない。

 基地の軍警として働いていたデイブ・クリートも、同じ放射線にさらされ、現在、呼吸器の問題から腫瘍まで、複数の健康問題を抱えている。

 基地で働いた他の政府職員には数十億ドルの連邦支援が提供されているが、この特定のグループの男性たちは、その業務の機密性のため、単に資格がないのである。

「彼らは私の背中を守ってくれるはずだった」とイーリーは述べた。さらに「私は彼らの背中を守った。私も彼らに守ってもらいた」付け加えている。

「エリア51」「エリア52」のように謎が多い施設の裏には、それに関わった多くの人々の犠牲があるのかもしれない。

参考:Unexplained Mysteries

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提供元・TOCANA

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