5月17日から19日にかけて、中国(上海)国際計量計測技術・機器展示会が、上海世界博覧会展示コンベンションセンターで開催された。
Dandong Dongfa(Group)Co., Ltd.(以下、Dongfaグループ)は、展示会で最新の研究成果を披露。DongfaグループのLiu Ming会長が点灯式を行い、「スマートガス総合監視プラットフォーム」の正式な立ち上げを発表。都市ガスメーターのスマート管理によって達成される利便性と効率性を実証した。
Dongfaグループ、ガス供給システムを展示
今回の展示会においてDongfaグループは、AI、IoT、クラウドコンピューティング、およびビッグデータを統合した自社のスマートガス総合監視プラットフォームを展示した。
デジタルツイン、AIモデル、および5G技術を活用することで、同グループは都市全域の統一ネットワークやガスパイプラインネットワークのデジタルツインマップを構築。これにより、AI監視、圧力・漏洩の検知、スマート端末、その他のセンシング機器をガス業務と緊密に統合し、都市ガスの総合的な安全性と供給を確保する。
緊急時にも対応可能なデジタルツインガス技術
Dongfaグループが採用したデジタルツインガス技術は、パイプライン設計の補助支援を提供するだけでなく、高度な緊急対応および正確な分配においても重要な役割を果たしている。
特にガスステーションの運営においては、包括的なリアルタイム監視、高度な統合運用スケジューリング、予防警告、緊急事態への対応計画などを可能にし、ガス管理の効率と安全性を向上させる。
スマートガス技術の課題へのアプローチ
スマートガス総合監視プラットフォームにも利用されるスマートAI機器は非常に便利な一方、近年ではスマートAI機器に絡んだデータ漏洩の事例が多数発生している。悪意を持った者によって機密データが収集され、販売されることもある。これによって機密情報が漏洩し、重大な経済損失や法的リスクが生じる可能性がある。
企業データとユーザーデータ双方のセキュリティを確保するため、Dongfaグループではデジタルエンベロープ技術の利用を始め、データの収集や配信の間にデータパケットを暗号化および復号化している。
具体的には、「対称暗号化技術」と「非対称暗号化技術」の両方の強みを組み合わせている。そのため、スマートガス・デジタルビジネスセクターにおいて迅速で効率的かつ安全な暗号化処理や復号化処理が可能になり、データ送信中のセキュリティと完全性が確保される。