夏場は気温が高くなり、発汗に伴う体臭対策として香水や制汗グッズを使う場面が増え、香りのトラブルが増加することでしょう。

無添加石鹸の製造販売に従事するシャボン玉石けん株式会社は、昨年に引き続き、20~60 代の男女を対象に「香害・化学物質過敏症に関するアンケート調査」を実施。

同社は人工的な香料などによって体調不良を引き起こす「香害」が増えやすい6~7月を「無香料・無添加石けん月間」と定めているそうです。

4割以上が香害を実際に経験

今回の調査は、人工的な香料などによって体調不良を引き起こす「香害」が増えやすい6月および7月に向けて行われたものです。人工的な香料により不快感を覚えたことのある人は全体の72%、さらに、体調不良を起こしたことがある人は全体の43%にのぼる結果となりました。

また、香害の被害を受けた場面(複数回答可)は、「公共交通機関の利用時」という意見が最も多く、次いで、「エレベーターの利用時」「商業施設内」が多いようです。さらに、香害を受けた際の原因となる香料(複数回答可)に関しては、「香水」が82%と顕著に高い結果となりました。

認知はされているものの対策が不十分

直近5年間の調査結果より、「香害の認知度」は2020年から約20%以上上昇した79%となっていることが判明しました。一方で、「日常的に何かしらの香料入り製品を使っている人」は85%と5年間ほぼ横ばいとなっています。

また、特筆すべきなのは、「意識して香料の入っていないものを購入している人」がわずか17%という点です。

「におい」はかなりセンシティブな問題であるといえます。体臭を気にすることは重要ですが、対策として使う香りが強すぎることもまた問題につながるため、使用量や製品選びなどを検討する必要がありそうです。

調査概要

調査方法:Web調査

調査主体:シャボン玉石けん株式会社

調査対象:全国20~60代男女

調査期間:2024年5月11日(土)~20日(月)

サンプル数:636人

<参照>

【シャボン玉石けん】人工的な香料による体調不良経験率は過去5 年で連続増加傾向 日用品などの香料で72%が不快な思い、43%が体調不良を経験