EXITの兼近大樹が8日、レギュラーを務めるバラエティ番組『ホンマでっか⁉TV』(フジテレビ系)に出演。あまりにも発言シーンが少なかったことで、ファンから「意図的にカットされているのでは」と危惧する声があがっている。

番組は「ウワサ好き徹底分析SP」と題し、さらば青春の光・森田哲矢、元AKB48の大島麻衣、高橋真麻らゴシップ好きタレントたちが集合。それぞれの情報網や話題づくりに使う小技、ウワサ好きの人の心理などについてトークが展開された。番組は盛り上がっていたのだが、しばらく時間が経過するとSNS上の視聴者から「兼近、編集でカットされてるのかあまり映らんな」「兼近が全然しゃべらなくて違和感がすごい」「テーマ的にも兼近の発言シーンは使いづらそう」といった指摘が続出した。

いつも通りにレギュラー席に座っていた兼近だが、ゲストたちのトークを聞いてリアクションする場面は時折映るものの、司会の明石家さんまが話を振ることなくほぼ発言のないまま番組は進行。まともに発言があったのは番組開始から40分ほど過ぎたあたりで、相方のりんたろー。が「兼近にだけはゴシップを話すけど、兼近は興味がないのでリアクションが薄い」といったエピソードを語ったことで、ようやくトークに参加した。

一部ファンからは「この番組の兼近さんはいつもあまりしゃべらない」「通常運転だよ」といった声もあったが、それにしても不自然な印象は否めない。兼近の発言シーン減少はこの番組に限ったことではく、2日に放送された『THE突破ファイル』(日本テレビ系)でも、警官姿で「強盗」に立ち向かうミニドラマは通常通り放送されたものの、スタジオトークでの発言は一言二言しかなかった。

兼近といえば、全国で相次いでいる広域強盗事件の指示役「ルフィ」との関係が指摘されている渡辺優樹容疑者らと共に2012年に起きた窃盗事件で逮捕(兼近は不起訴処分)された過去があり、YouTubeのライブ配信で「知り合いだったのは事実」と認めて大きな騒ぎになった。当然、現在は関係を断っていて広域強盗事件にも関与していないので兼近が責められる道理はないのだが、凶悪事件への関与が疑われている人物と「知り合いだった」「一緒に逮捕された過去がある」という事実はインパクトが大きく、今月1日にコンビで出演予定だった高級ブランドのイベントが急きょ中止になるなど仕事にも影響が出ていた。

「テレビから消えるのでは」という憶測も広がっていたが、業界は兼近に同情的でダウンタウンの松本人志らがエールを送るなどしたこともあり、メディア出演は続いている。しかし、テレビ番組はスポンサー企業の意向が大きく影響するため、スポンサーがイメージを気にして兼近の出演を嫌がれば今後どうなるかはわからない。現状は「様子見」ということで、テレビ局の判断で兼近の発言シーンを編集で極力減らしているのでは……とみられているようだ。

この状況が続けば兼近へのオファーが減ったり、いつの間にかレギュラー番組から姿を消したりといった事態につながりかねない。コンビで金曜レギュラーを務める朝の情報バラエティ番組『ラヴィット!』(TBS系)は生番組なので、10日の放送で兼近の扱いがどうなるかというところで、この騒動におけるテレビ局のスタンスをある程度うかがい知ることができそうだ。

「ルフィ」との関係が指摘されている今村磨人容疑者、藤田聖也容疑者が7日に、渡辺優樹容疑者と小島智信容疑者が9日にフィリピンから日本へ移送され、これから特殊詐欺事件と広域強盗事件の捜査や取り調べが本格的に始まる。それに伴って「ルフィ」にまつまる報道が過熱していくとみられ、そうした世間のムードによって今後もしばらく兼近にとって厳しい状況が続きそうだ。

提供元・Business Journal

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