この世は悪魔崇拝カルト、つまりイルミナティによって支配されつつあるという“陰謀論”が根強く語られている。ではどのようにして彼らは世界中の人々を支配下に置こうというのか。

 オルタナティブメディア「Soul:Ask」の記事では、イルミナティが世界支配を成し遂げるための重要なガイドラインとなる3つの極秘文書を紹介している。

■『イルミナティの25原則』:1776年

『イルミナティの25原則(The 25 Principles of the Illuminati)』の作成者はドイツの哲学者、アダム・ヴァイスハオプトで、ロスチャイルド家がイルミナティに資金提供を開始した直後の 1776年に作成された。

 25の原則は世界支配のための手順と詳細な指示を提供し、組織発足以来の長期的な目標を概説している。

 たとえば、

「自由主義の考えを利用して階級間の戦争を引き起こす」

「アルコール、麻薬、汚職、あらゆる社会悪を利用して、若者を組織的に堕落させる」

「産業危機や金融パニック、失業、飢餓、食糧不足を作り出し、これを利用して大衆や群衆を支配し、我々の邪魔をする者をすべて排除する」

 など、社会に混乱と不安、猜疑心と対立を生み出すことで人々を徐々に掌握していくプロセスが説明されている。

“イルミナティ”が世界を支配するためのガイドライン
(画像=「Soul:Ask」の記事より,『TOCANA』より 引用)

■『悪魔の新約聖書』:1875年

『悪魔の新約聖書(The New Testament of Satan)』はドイツ・バイエルンのイルミナティが所持していた極秘文書で、グループの計画と原則についての深い洞察を提供する内容だ。

 マスコミを使った世論の掌握にはじまり、社会の混乱と無秩序、さらに嫉妬、憎しみ、争い、戦争、貧困、飢餓、伝染病の蔓延によって、すべての人々をイルミナティに完全に屈服するほかに逃げ道がなくなるまで追い詰めなければならないことが言及されている。

 そうした活動を通じて、人々はイルミナティを世界の支配者として受け入れ、新しい世界統一政府が誕生するというのである。

■『銀行家の宣言』:1892年

『銀行家の宣言(The Bankers’ Manifesto)』は1934年1月の「公務員年鑑、オーガナイザー」の一部で、アメリカのトップ銀行家の間でのみ配布されることを意図した“部外秘”の秘密文書である。

『銀行家の宣言』が最初にリークされたのは1907年から1917年の間で、ミネソタ州選出の下院議員で高利貸しと帝国主義を声高に批判していたチャールズ・オーガスト・リンドバーグ(リンドバーグの父)によるものとされている。後にリンドバーグは、今日では新世界秩序と呼ばれている世界的な帝国主義独裁政権の樹立を防ぐために、第一次世界大戦へのアメリカの参戦に反対したのだった。

『銀行家の宣言』の内容は金融界(ユダヤ系金融財閥)が政府をコントロール下に置き、政治的対立状態を維持しながら一般大衆を支配する戦略が説明されている。

 これらの極秘文書で語られているイルミナティの世界支配計画は現在どこまで進行しているのだろうか。すでに計画は完了してしまっているのだとすれば笑うに笑えないブラックジョークだが、その可能性は無きにしも非ずかもしれない。

参考:「Soul:Ask」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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