遠藤保仁氏 写真:Getty Images

 横浜フリューゲルス、京都パープルサンガ(現京都サンガ)、ガンバ大阪、ジュビロ磐田でプレーした遠藤保仁氏は、2023シーズン限りで現役引退。今季からG大阪トップチームのコーチを務める元日本代表のレジェンドが、現役を退いた理由を語っている。

 遠藤氏の現役引退は、今年1月9日に磐田が公式サイトを通じて発表。G大阪は同日にトップチームコーチとしての招へいを発表したが、本人は引退会見を開かず。エージェント会社『ONE CLIP』の公式YouTubeチャンネルを通じて「オフ真っ只中で。本来であれば、記者会見とかそういうのを開かなきゃいけないのかなと思っておりましたが、記者会見で真面目に語るのも僕らしくないかなというのもあり、そして何と言ってもオフはオフなので。オフを満喫したいので、記者会見を開くことはしませんでした」と語ったことにより注目を集めていた。

 スパイクを脱ぐまで自身のカラーを前面に打ち出した遠藤氏。今月27日に自身のYouTubeチャンネルで公開された「ヤットへインタビュー」において、様々な質問に答えている。その中で、引退のきっかけを訊かれると「きっかけとかタイミングとかない。ある程度今年までかなと。(これという決め手は)あまりない」と語った一方で、「夏が暑すぎるのは、ひとつある。命に関わるから危ない」と酷暑下でのプレーに言及している。

 酷暑下でのプレーについては、元日本代表DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)が警鐘を鳴らしていたことで話題に。同選手は昨年、インターネット動画配信サービス『DAZN』の制作番組「内田篤人のフットボールタイム」に出演した際、Jリーグ秋春制移行の議論に関連して「この暑さで試合をするのは、もはや生命の危機を感じる。無理。サッカー面で言うと、パフォーマンスがとか強度がとか言うけど、シンプルに危ない。これは雪とか以前の問題」と訴えていた。

 またJリーグが昨年12月に2026年からの秋春制移行を公式発表すると、日本代表OBの前園真聖氏は、今年1月17日に自身のYouTubeチャンネル『おじさんだけど、遊んでもいいですか?』を更新。「雪のこともあるけど、Jリーグの中では夏のパフォーマンスがすごく落ちていることが問題で、そのようなデータがあったみたい。強いチームが急失速するというようなこともあって、少し(リーグ戦の開催時期を)ずらすとは言っている。ただ8月も暑い」と秋春制移行の意義を強調。ただ8月開幕という日程に対しては、ネット上で「8月は酷暑だけど…」「酷暑下でのスポーツが危険という問題が解決されない」などと、厳しい声が挙がっている。