6月1日、神戸で建築を見て歩くイベントに参加しました。
やってきたのは旧居留地と呼ばれる地区。神戸の中華街・南京町の東側、大丸本店を中心にしたエリア一帯がそう呼ばれています。
旧居留地は鎖国を終えた日本が外国との玄関口として1868年に神戸を開港したのちに外国人が居留する場所として整備されました。当時この周辺で栄えていた港はここより西の兵庫でしたが、争いを避けるために当時まだ人のいない場所だったこの地を選んで開港しています。東の神奈川と横浜の関係に似ていますね。
開港当時は諸外国に管理され、外国人専用の居留地でしたが1899年に管理権が日本に返還されると日本人も居住を開始しました。第一次世界大戦のころに造船が活況を見せたことや、関東大震災で使えなくなった横浜港の代わりに神戸港が生糸などの輸入の玄関口となったことからこの周辺は大いに発展し、オフィスビルが多く立ち並ぶようになりました。今回見学するのはこの時代に建てられた建築物たちです。
旧居留地38番館