シリーズAラウンドで600万ドルの資金調達
そんなJago Coffeeを運営するPT Satuan Teknologi Berjalanは、今年4月にシリーズA投資ラウンドで600万ドルを獲得した。ラウンドを主導したのはIntudo VenturesとBeenext Accelerateである。
WorldCoffeePortalによると、Jagoは調達した資金を使って自転車を300台から1,500台に増やし、同時にジャカルタでの配達範囲を現在の7%から50%に拡大するという。
今後は低価格と品質、コスト、スケーラビリティのバランス調整が重要となる。さらに、類似のコーヒーカートサービスを同じ価格帯で展開する後発競合との差別化がカギになるだろう。
Jakarta Postの報道によると、2023年には上述の国内最大コーヒーチェーンJiwa groupがSejuta Jiwaというラインを始め、中国Tencentが支援するRindumu Coffeeが2023年に参入。2024年4月にもNgopiNgapaがローンチされたばかりだ。国民の9割がイスラム教徒であり、アルコールの代わりにコーヒーやお茶が愛飲されるインドネシア。今後のコーヒー市場の動向に注目だ。
(文・澤田 真一)