ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 ヒョンデは6月1〜2日に開催されたニュルブルクリンク24時間レースに3台のヒョンデ・エラントラN・TCRで出場し、TCRクラスの1〜3位を獲得した。

 今年のニュルブルクリンク24時間レースは天候に恵まれず、ドライタイヤでスタートしたマシンの多くがコントロールラインを通過する前にタイヤ交換を行う展開に。16時に開始したレースは23時22分に「赤旗」が出された。理由は「濃霧」で、翌朝7時に「次の指示」が出るという状況。この時点で7時間以上のレース中断が確定した。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 朝を迎えても濃霧は晴れず、7時になってもレース中断は継続。9時30分にマシンはグリッドに並んだが、それでもレース再開とはならず、13時の段階で「13時30分からフォーメーションラップを始める」ことに。結局14時間以上も赤旗が続く異例の展開になった。

 セーフティカーの先導でレースが再開するも、コースコンディションは改善せず、5周を走った時点で「レース終了」が宣言された。スタートから23時間余りでの打ち切りだった。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 ヒョンデ・チームの3台は、チーム・アメリカ/欧州/中国の3台が、いずれも44ラップを周回。クラスの上位を独占した。優勝はチーム・アメリカ。欧州が2位、中国が3位だった。ヒョンデは4年連続でクラス優勝を獲得している。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 6月23日、ヒョンデは米国コロラド州で開催されたパイクス・ピークス・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)にアイオニック5N・TA(タイムアタック)と量産型のアイオニック5Nで出場し、TAは2台が出場し、ダニー・ソルド選手がドライブするマシンが9分30秒852を記録。エキシビションクラスで優勝した。ランディ・ポブス選手は9分55秒551だった。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 量産モデルをドライブしたロン・ザラス選手は10分49秒267。大型リアウイングやフロントウイングでダウンフォースを高めたTAマシンと比較するのは難しいが、量産型の基本性能の高さがうかがえるタイムである。

 パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、12.42マイル(約20km)の距離のワインディングを駆け上がる競技。156のコーナーを抜けながら、標高差1440mのゴールを目指す。なお、スタート地点は標高2862m、ゴール地点は4302m。現在、路面はターマックになっている。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 BEVの場合、混合気を気にする必要がない点が、内燃機関車でアタックするよりも有利といえる。一方で、富士山の頂上よりも高いゴール地点まで一気に駆け上がるため、ドライバーの負担は大きい。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
6月になっても雪が残っている(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
量産型でも参戦(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 BEVの記録を見ると2018年にVWがID.Rで7分57秒148を記録しているが、これはアンリミテッドクラスでのタイムである。

ヒョンデ・エラントラがニュル24時間でクラス優勝。IONIQ5Nはパイクスピークでタイムチャレンジ
ID.Rはアンリミテッド・クラスで出場(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

提供元・CAR and DRIVER

【関連記事】
「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ