今般、株式会社ゴールドウイン(以下、「ゴールドウイン」)、三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)、Neste Oyj(以下、「Neste社」)、SK geocentric Co, Ltd (以下、「SKGC社」)、Indorama Ventures PCL(以下、「IV社」)、India Glycols Ltd.(以下、「IGL社」)、千代田化工建設株式会社(以下、「千代田化工」)の7社は、リニューアブル原料、バイオ原料に加え、CCU (Carbon Capture and Utilization/二酸化炭素回収・有効利用)技術を活用した、よりサステナブルなポリエステル製造サプライチェーン構築を共同で行いました。現状、化石資源由来となっている原料を転換することで、ポリエステル繊維のサプライチェーンの低炭素化を実現することを目的としています。
本プロジェクトにて製造されるポリエステル繊維については、ゴールドウインが日本において展開するブランド、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)でのスポーツユニフォーム等への採用を2024年7月に計画しており、その後は、ゴールドウインが手掛けるブランドでの展開を検討していきます。
プロジェクトオーナーであるゴールドウイン及びサプライチェーンの各工程を担う各社は、本連携を通じて消費者にとってより信頼性の高いトレーサビリティに貢献し、今後も共に素材分野における脱炭素を積極的に推進し、脱炭素社会の早期実現を目指します。
*1 世界初
二酸化炭素から直接合成により製造されたパラキシレンの試験品を利用している点、及び100%非化石由来のポリエステルを製造する際にサプライチェーン上流の原料・素材製造企業及び下流のアパレル事業者が協業した点を「世界初」としています。(7社調べに基づく)
*2 CCUパラキシレン(NEDO案件)
二酸化炭素を原料としたパラキシレンの製造については、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/化学品へのCO2利用技術開発」事業に、国立大学法人富山大学、ハイケム株式会社、日鉄エンジニアリング株式会社、日本製鉄株式会社、千代田化工建設、三菱商事が協働で採択され、共同研究開発を進めています。本プロジェクトでは、千代田化工建設の子安リサーチパーク内に設置したパイロットプラントが稼働した過程で製造された二酸化炭素由来のパラキシレンを一部供給したものです。
*3マスバランス
原料から製品への流通・加工工程において、バイオ原料等の特定の特性を持った原料がそうでない原料と混合された場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて製品の一部に対してその特性を割り当てる手法です。
■本件に関する各社のコメント動画
https://youtu.be/Px-EnmDWt_A
Goldwin Inc.
株式会社ゴールドウイン(本社:東京都港区/代表取締役社長:渡辺 貴生)は、モノづくり、コトづくり、環境づくりの3つを軸に、スポーツやアウトドアの領域を中心に人々の新たな挑戦を支え、その可能性をひらいていくライフスタイルクリエイティブカンパニーです。素材や技術、テクノロジー、環境の研究を日々行いながら、多様な背景、専門性をもったブランドの知恵やアイディアをゴールドウイン全体で共有し、モノづくりとコミュニケーションを進化させ続けています。スポーツから日々の暮らしまで、人間のパフォーマンスを最大化することはもちろん、環境負荷を可能な限り減らし、人間を生かし、人間が遊ぶフィールドである自然をより豊かなものにしていきます。誰かがではなく、私たちが率先し、よりよい未来をつくっていきます。
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