リアウィンドウが傾斜したクーペスタイルへと進化
フォルクスワーゲン(VW)が現在開発中の、コンパクトクロスオーバーSUV「T-Roc」(Tロック)次期型プロトタイプをカメラが捉えた。
現行型となる初代Tロックは、2017年にデビュー、2020年7月には日本市場にも導入されている。発売から5年が経過しているにもかかわらず、2022年から2023年にかけては売上が13%増加、同年はヨーロッパで3番目に売れた人気モデルだ。
今年3月にはヨーロッパ北部でプロトタイプを初めて目撃していたが、スクープ班は、アルプスの高地で急勾配と急カーブにより、ブレーキ性能をテストしているところを再び撮影に成功した。
プロトタイプは、VW得意のデカール(ダミーステッカー)によりディテールを隠している。しかし、ヘッドライトはよりスリムになり、後部へ鋭くつり上がっていることがわかる。またボンネットフードの開閉ラインがグリルやヘッドライトに接続されておらず、コンパクトになっていることも見てとれる。同じVWグループのアウディも同じ手法を取っており、ノーズが低くスポーティーに見せることが目的だろう。
側面では、ホイールアーチ上のキャラクターラインは引き継がれているが、両方のドアの上部を横切るキャラクターラインは消滅、シンプルなデザインとなっている。さらにCピラーの基部には、小さなBWW風「ホフマイスターキンク」があることもわかった。
後部には、日本語で「ブレーキテスト」を示すステッカーが貼られ、現行型よりリアウィンドウが傾斜し、クーペスタイルへ進化している。またテールライトは、フロント同様にLEDライトバーで接続されると思われる。
パワートレインは電動化が加速、はじめてマイルドハイブリッドオプションが用意されるほか、プラグインハイブリッドも導入されると予想され、前輪駆動バージョンと全輪駆動バージョンの両方が利用可能になる予定だ。
Tロック次期型のワールドプレミアは2025年とされている。
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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