介護AIソリューションを提供する株式会社シーディーアイ(以下、CDI)は、介護施設向けに事故や事件発生の検知や発生リスクの予測・予報を行うAI・IoTソリューションとして、「SOIN-G(そわん ガルデ)」の受注販売を6月24日(月)から開始しました。
介護現場の現状
CDIは、介護の現場では、慢性的な人材不足もあって、人的な創意工夫だけでは思うようには介護事故を減らせないという現状があると指摘。
そのうえ、精神的にも肉体的にも過酷な労働環境にあるため、介護スタッフによる利用者への虐待や、反対に利用者からスタッフへのハラスメントが起こりやすい状況にあるといいます。
このような課題を解決するべく、CDIはSOIN-Gを開発したそうです。
SOIN-Gとは?
利用者の居室に置かれたスマートフォンで、事件・事故の検知を行い、データを貯めて、サーバーに送信。その発生頻度と事件・事故が起こったときの影響度から「転倒・転落・離室・虐待」という4つのカテゴリに分類します。
その行動データから今後1カ月以内の事件・事故発生確率をAIにより計算・予測。事故や事件の検知と発生確率の予測情報をスタッフのスマートフォンに通知する仕組みになっているそうです。
介護スタッフへ向けた予測情報は、交通信号機のような赤・黄・青の色とテキストで知らせるそうです。
スマホで安価に提供
同社は、社会課題解決のために最先端のテクノロジーを最も安価に提供し続ける、という考えに基づき、SOIN-Gに高価な専用機材は使用していないそうです。
利用者の居室に設置した1台のスマートフォンがAIカメラ機能・映像音声の一次処理機能・通信機能・電源機能を担うとのこと。
短期・中期的には介護事故の軽度化と事故発生回数の低減を目指すと同時に、2050年には介護事故による死傷者をゼロにすることを目指し、開発を進めていくそうです。
<参照>
【AI×IoT×介護】介護事故の検知・予測ソリューションAIケアレコーダー「SOIN-G(そわん ガルデ)」販売開始 〜生成AI技術にも対応するプラットフォーム〜 株式会社シーディーアイ