フォルクスワーゲンは2024年6月27日、ゴルフのスーパースポーツモデル「ゴルフR」と「ゴルフR ヴァリアント」のワールドプレミアを行なった。
史上最強となる新型ゴルフRは333ps/420Nmという強力なエンジンを搭載し、最適化されたドライビング・ダイナミクス、スポーツドライビングを実現する専用装備を備えている。
そして4気筒ターボ・エンジンの最高出力は、先代モデルより10kW(14ps)向上。最高速度は250 km/hで、オプションのRパフォーマンス・パッケージを装着すると、さらに20km/hアップの270 km/hとなる。これにより、ゴルフRバージョンは、アルテオンR シューティングブレークと並んでフォルクスワーゲンの市販モデルとして最速となっている。
この新型Rモデルは、2024年大幅改良を受けた8代目ゴルフの後期モデルをベースとしている。そのためLEDプラス・ヘッドライト、イルミネーテッドVWバッジ、バンパーのエアカーテン、新しいLEDテールライトなど、最新のデザインが取り入れられている。
19インチ鍛造ホイール もオプション設定され、すっきりとしたデザインで、しかもリム1本あたりの重量はわずか8kgだ。効率的なブレーキ冷却機能も備えており、サーキット走行やスポーツ走行では大きなメリットが得られる。
インフォテイメントのハードウェアとソフトウェアも刷新され、フォルクスワーゲンが提供する最大のディスプレイ(対角32.8cm)を備えている。新しい高精細グラフィックとタッチディスプレイのメニュー構成により、操作性も大幅に向上。
エアコンディショナーや音量調節のための照明付きタッチスライダーや、AIベースのソフトウェアにアクセスする音声アシスタント「IDA(アイーダ)」も新たに搭載されている。さらに、ステアリングホイールのタッチコントール・スイッチの応答性も最適化されている。
Rモデルには、より性能が向上したデジタルコックピット・プロが標準装備されている。デジタルコックピット・プロは、他のモデルに搭載されているクラシックなビューに加え、R専用デザインの円形タコメーターを中央に配したスポーツ表示機能なども備えている
ブラックのナッパレザーを使用したインテリアは、カーボンルック・エレメント、サイドのブルーのトリム、シート・バックレストの「R」ロゴがオプションで設定されている。さらに、オプションとして、リアルカーボンのインテリア・パッケージも用意されている。
トランスミッションは、7速DSG、Rパフォーマンス・トルクベクタリング付き4MOTIONと組み合わされる。そしてAWDシステムの4MOTIONは、駆動力を走行状況に合わせて後輪に配分し、コーナリングを最適化することで、走行安定性と俊敏性を向上させている。
さらに、Rパフォーマンス・パッケージを選択すると、最高速度の向上に加えて、「ドリフト」と「スペシャル」の2つのドライブ・モードが追加される。スペシャルは、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのコンディションに合わせて特別にチューニングされている。
さらに、リヤの大型のルーフスポイラーによりダウンフォースも向上。Rパフォーマンス・パッケージには、GPSラップタイマーとGメーターも装備され、いずれもデジタルコックピット・プロに表示される。
ヴァリアント・モデルは、利便性も確保されており、最大ラゲッジルーム容積は1642Lで、ゆとりある収納スペースを備えている。
エクスクルーシブ ゴルフR ブラックエディションは市場導入時に発売される特別仕様車で、ダークカラーのVWバッジとRロゴ、ダークなRロゴをあしらったブラックのRブレーキ・キャリパー、ブラックの19インチ・エストリル・ホイール、ブラックのテールパイプ・トリムなど、迫力あるダークな外観を備えている。
ダーク化されたIQライトLEDマトリックス・ヘッドライトも標準装備される。さらに通常モデルにはオプション設定されているRパフォーマンス・パッケージも標準装備となっている。
なお、新型ゴルフRの日本市場への導入時期は現時点で未定だ。
提供・AUTO PROVE
【関連記事】
・BMW M550i xDrive (V型8気筒ツインターボ+8速AT:AWD)試乗記
・マツダ3e-スカイアクティブ X試乗記 トップグレードエンジンの進化
・トヨタ ヤリスクロス試乗記 売れるクルマ(1.5Lハイブリッド4WD)
・ホンダ N-ONE試乗記 走りが楽しいRS(FF 6速MT、CVT、ターボ&NA)
・スズキ ソリオバンディット試乗記(1.2LMHEV CVT FF)