米国のナイキ(NIKE)は6月27日、2024年5月期の第4四半期決算(3月1日〜5月31日)を発表した。売上高は126億ドル(約2兆160億円*)で、前年同期比で2%減だった。四半期純利益は15億ドル(約2400億円)で、前年から45%増加した。
ブランド別では、「ナイキ(NIKE)」は121億ドル(約1兆9360億円、前年同期比1%減)、「コンバース(CONVERSE)」は4億8000万ドル(約768億円、同18%減)だった。在庫は前年から11%減少しており、75億ドル(約1兆2000億円)と改善が見られる。
ナイキの社長兼CEOのジョン・ドナホー(John Donahoe)は、「私たちのチームが競争上の優位性を発揮し、事業に大きなインパクトを与えていると確信しています」とコメントしており、競合として台頭してきているスイスの「オン(on)」や米国の「ホカ(HOKA)」などに対する優位性を強調している。
ナイキの2024年5月期通期では、売上高は514億ドル(約8兆2240億円、前年比1%増)になる見通し。ブランド別では、「ナイキ」が493億ドル(約7兆8880億円、前年比1%増)と底堅い一方、「コンバース」は21億ドル(約3360億円、同14%減)と前年から2桁減となる見込み。
今期は売上高が8兆円超えとなる見込みだが、2025年5月期の売上高は1桁台半ばのマイナス見込みになるとの予測をナイキは示している。これに対し、「ナイキ」の製品への需要低下への懸念が強まり、株価が大幅に下落。ナイキの株価は、決算発表当日の94.19ドルから翌日には75.37ドルと20.0%もの大幅安となった。
*1ドル=160円換算(6月29日時点)
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
【関連記事】
・「オニツカタイガー」からファッションと快適性の両面にこだわった新作シューズが登場
・「ニューバランス」から90年代のアウトドア小物に着想を得た限定カラーの「992」が登場
・「ザ・ノース・フェイス」が独自に開発した防水透湿素材を使用したコーチジャケットを発売
・「ミズノ」が高反発ソール素材を搭載したランニングシューズ「WAVE AERO 19」を発売
・「ナイキ」から環境に配慮したバスッケトボールシューズが誕生