株式会社ホテル三日月が、グリーン水素エネルギーの活用に向けた戦略的パートナシップをアルハイテック株式会社と締結しました。これは、廃アルミから水素を製造し、火力発電に利用しようという取り組みです。

ホテル三日月は、グリーン水素由来の電力を自社の施設で活用することを目指しています。

廃アルミから水素を製造

近年では、CO2の放出を抑えられる水素火力発電に注目が集まっています。

この水素火力発電の設備を、ホテル三日月の「SDGsパーク」に設置してグリーンエネルギーを生産しようという計画が公表されています。具体的には、株式会社Unieからは産業廃アルミ、木更津市からは家庭廃アルミを受け入れ、乾留式アルミ回収装置を使った回収行程を経てアルミを切粉。その後、アルハイテックの開発した定置型水素製造装置にアルミを投入します。

特殊反応液を使うことによりアルミから水素を取り出せる仕組みで、最終的にはドイツ2G社の水素火力発電設備を使って電力を生産します。

2026年から本格稼働

このような過程で生産された電力は、ホテル三日月の施設内で自家消費として利用されます。なお、水素を作る過程で水酸化アルミを製造することもできるといい、こちらは難燃剤や人工大理石などの原料にする予定だそうです。

この水素由来電力の生産計画は、まず実現可能性調査と確認調査を経てから仕様検討・装置製作に移るとしています。産業界から出た廃アルミを使った一連の発電事業は、2026年4月からのの本格稼働を予定しています。

<参照>

世界初!廃アルミを活用したグリーンな水素火力発電の事業化をめざす