6月に収穫のピークを迎えたさくらんぼ。今年は全国的な猛暑により、さくらんぼの名産地・山形県を中心に、さくらんぼの実が熟しすぎて柔らかくなるなどの高温障害の被害が発生したといいます。
産直通販サイト「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、生産者の来年以降の継続的な営農を支援するべく、支援プログラムを開始しました。
さくらんぼ生産者の被害状況とは?
同社は食べチョクに登録している全国のさくらんぼ生産者へ対し、高温障害に関する実態調査を実施。その結果、回答したさくらんぼ生産者のうち約9割が高温障害による甚大な被害を受けており、約4割が昨年対比50%以上の売上減少を見込んでいると判明しました。
また、収穫したさくらんぼの多くを廃棄せざるを得なくなり、4,000万円規模の損害が発生した生産者もいるといいます。
この調査において、生産者からは「2,600kgの出荷を予定していたが、猛暑による高温障害の影響で1,400kgに留まってしまいました」「昨年度も高温により双子果が発生しており、年々収穫時期も早まっている」といった被害状況の報告が寄せられたそうです。
食べチョクの支援プログラム
生産者の来年以降の継続的な営農を支援しようと、同社は支援プログラムを開始しました。
被災した生産者の中で販売する商品が無い人を優先し、1口500円、または5,000円の応援チケットを販売する「応援チケット」の販売のほか、被災した生産者の商品を対象に、1購入につき300円を食べチョクが生産者へ寄付したり、支援プログラムの特設ページを開設したりするといいます。
なお、さくらんぼ以外の作物でも被害が出る可能性を考慮し、今後さらなる支援の実施も検討していくとのことです。
<参照>
猛暑の影響で4,000万円規模の損害も。さくらんぼ農家支援プログラムを食べチョクが実施。昨年対比50%以上売上が減少した農家が約4割。