オーナー社長は昔話をしない

一方でバリバリ現役のオーナー社長についてはかなり話題が違う。

これはあくまで自分が知る限りの経験談でしかないのだが、彼らは「昔はこうだった」という話はほとんどしない。

そのかわりに「今、AIが流行っているけどうちの会社だとどう使えば良いか勉強中」とか「ネット広告を始めたいと思ってSNS広告に強い新人を採用したいと思ってる」と、話題の多くが現在進行系やこれからの話ばかりという印象を受ける。もちろん、昔話をまったくしないというわけではないが、それはあくまで比率の問題だ。

彼らが未来の話題をよくする理由は、新しいことへ挑戦しているからだ。そうなれば自ずと新しい知識や技術に触れることになる。

70代の経営者が「iPhoneのAIを使ってみたいから、15Proを買おうと思ってる」とか「ChatGPT使ってみたけど思ったよりすごい!」といっているのを聞いて驚かされた。この人物は起業するまで第一次産業の従事者でITと無縁の生活を送っていたのに、必要性に駆られて70歳を超えてから次々と新しいガジェットやテクノロジーに触れて活用法を見出しているのだ。気持ちは非常に若いと言えるだろう。

自分は人の生き方に甲乙つけるつもりはないが、話題が昔話ばかりなのは、新しい挑戦を何もしていない証拠である。新しいことを一切しないまま年を取ればドンドン心が老け込んでしまうだろう。そうならないためにも、人との会話をする際の「話題」には注意を払いたいものである。

 

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