黒坂岳央です。

日々、仕事や日常でコミュニケーションを取っていると相手の器が見える瞬間がある。「この人は器が大きくてすごいな」と感じることもあれば、その逆に残念に感じる場合もある。

器というのはどう振る舞っても隠しきれないタイミングがある。

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1. リスクテイク

器が出てしまうタイミングの1つ目はリスクテイク時だ。お互いに時間、コスト、労力を差し出し合う時に、自分の得を真っ先に確保する人がほとんどの中、リスクを取ってまずは身銭を切ったり率先してリードする人は一目置かれる。

筆者が実際に知っている事例では飲み会の幹事である。正直、誰も飲み会の幹事などやりたいとは思わない。店舗選定を間違えれば上司から叱られるし、段取りが悪ければやはり注意される。周囲にやたらと気を使うことは多いし、積極的に手を挙げられる人はかなりの少数派だ。しかし、勇気を持って手を挙げると様々な恩恵を受けられる。

誰もがやりたがらないことに率先して手を挙げることは、周囲に一目置かれる。特に新人がこれをすると上から何かと目をかけてもらえたり、作法を教わったり人間関係を構築しやすい。逆にこうした機会をずっと避け続けて成長機会を逃してしまうと、「いい年して段取りが下手だ」という悪印象を与えてしまう。若い頃はリスクを取れと言われるのは、たとえ失敗しても若いからと許してもらえるからだ。同時に器の大きさのPRにもなる。