※本記事は2020年の記事の再掲です。
世界最年少のシリアルキラー、アマルジート・サダが初めて殺人を犯したのは7歳の時だった。
1998年インド・ビハール州ベグサライ地区の極貧家庭に生まれたアマルジートに殺人衝動が芽生えたのは早くも2006年、彼が7歳の時だった。叔父の娘である6歳だった従姉妹と生後8カ月の自らの妹を殺害。
叔父によると、アマルジートの家族や何人かの村民は、犯人がアマルジートであることを知っていたが、「家族の問題」とされ、警察には通報されず、内々で処理されたという。
子供であれ殺人者を放置する村の閉鎖性には呆れるばかりだが、アマルジートは2人の殺人だけでは飽き足らず、翌年も凶行に走る。今度は隣人の生後6カ月の娘クシュブーを殺害したのだ。
クシュブーの母親は娘を学校に預け、家で休息を取ってから、引き取りに戻ったところ、娘がいなくなっていることに気づいたという。この失踪について、アマルジートの過去の犯罪を知っていた村民は彼を問い詰めた。そして、遂に警察に自供したのである。
ただ、アマルジートには罪の意識は感じられず、取り調べでは、殺害方法から、遺体を埋めた方法まで飄々と詳細を語り、時には微笑みながら警察官にお菓子をねだったそうだ。
アマルジートは3人とも同じ方法で殺害したと担当刑事は述べている。アマルジートは子供たち人目につかない畑の中に連れて行き、息をしなくなるまでレンガや石で激しく殴打して殺害したのだという。
警察官が「なぜ殺したのか?」とアマルジートに尋ねたところ、彼はただ笑うだけで何も言わなかったという。アマルジートの精神鑑定を行った専門家は、彼が「行為障害」に悩まされている可能性を指摘した。行為障害は、素行障害とも訳され反社会的な行動パターンを特徴とし、人との喧嘩、動物の虐待、他人の所有物の破壊、放火、慢性的な虚言癖、窃盗、学校のずる休み、家出などが典型的である。また別の心理学者は、アマルジートを「他人に怪我を負わせることで喜ぶサディスト」だと評価した。
インドの法律ではアマルジートほどの低年齢者に刑罰を与えることはできないため、彼は18歳まで児童養護施設に収容された。個室で他の子供とも触れ合わないような環境に置かれていたという。
過去の事例では11歳の時に3歳と4歳の子供を絞殺した英国のメアリー・ベルや、8歳の時に父を含む2人を銃殺したクリスチャン・ロメロといった子供のシリアルキラーがいるが、現在のところアマルジートが最年少シリアルキラーである。
ただ、最初の殺人の時点で家族が事件を当局に報告していれば、2人の命は救うことができたはずだ。家族がアマルジートを連続殺人鬼にしてしまった側面もあるだろう。
今年で22歳になるはずのアマルジートだが、彼が今どこで何をしているのかは分からない。自らの犯した罪を悔い、更生してくれていれば良いのだが……。
参考:「The Sun」、ほか
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提供元・TOCANA
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