■ピンクの霧の正体は?

 ピンクに見えるのはただの光の加減であるとか、森の沼から発生する有毒なガスであるとか、不法投棄された汚染物質のせいであるといった、もっともらしい説明がなされたが、その正体は今となってはわからない。また、謎の霧が現れる森の周辺では、奇妙な光球もたびたび目撃されていた。その光は辺りを漂っていることもあれば、通りかかった人々を追い回すこともあったそうだ。この謎の光がピンクの霧と関係していると思う人々は多い。

 また、ピンクの霧や不気味な光球を先住民に伝わる伝承と結びつけて考える人々もいる。伝承によると、かつてこの地には癒しの力を持つ泉があり、毎日精霊たちがその水を飲みに来ていたという。先住民たちはそれを神聖な泉と崇めたが、一人の戦士が精霊から杯を奪い、泉の水を飲んでしまった。精霊たちは怒り、周辺の部族を巻き込む大戦争が起こった。生命の水を飲んだ戦士の体は、どれだけ攻撃されても傷一つつかない。だが、一人の美しい乙女が放った矢が戦士の心臓を貫き、ついに戦士を殺した。戦いに負けた部族は滅び、その魂は霧の中を永遠にさまようことになったという。

 子供たちが人食い雲と怯えたピンク色の霧は沼から発生したガスなのか、それともさまよえる先住民たちの魂だったのか? その正体は今なお不明なままだ。

参考:「Weired U.S.」ほか

※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。

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提供元・TOCANA

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