■野宿の現場からメモが見つかる
経験豊富で慎重なハイカーがなぜそのように突然計画を変更したのかは不明であるが、一帯を捜索すると恐ろしい発見があった。
木の枝から灰色の布切れのようなものがぶら下がっていたのだが、調べてみるとこれはスウェットパンツで、なんとその中からバラバラになった白骨が出てきたのだ。
骨は明らかに人骨で、誰かがこの地で集めた人骨をスウェットパンツに収めて木に結びつけたことになる。いったい誰が、何の目的でそんなことをするというのか。
この木の近くには火を焚いた形跡が残っており、捜査当局はここでレン氏が野宿をしたのだと確信した。なぜならその近くの木の枝にぶら下がった封書に入ったメモが見つかったのだ。メモの筆跡はまず間違いなくレン氏のもので、そこには「第五中学校の元教師、レン・ティシェン氏は9月30日に鉄陀山に登り、帰りに道に迷い、山で一晩過ごした。10月1日正午、彼は念のためこのメモを残して、北東の七島村まで山の尾根を進む」と書かれていた。
野営場所の周囲を捜索したところさらに恐ろしい発見が続くことになった。
崖の下から人骨とぼろぼろの衣服の山が発見され、それは明らかに2年前に死亡した男女のものであった。捜査関係者らは、2人は偶然転落したか、あるいは心中を誓った恋人同士だった可能性があると述べている。2年前のことなので、もちろんレン氏の件とは関係はない。
さらなる調査により、当日に2人のハイカーが山中で斧を振り回す物騒な男に出会い、男はハイカーに1人なのかどうかを尋ねてきたという証言が得られた。
人骨で満たされた恐るべき洞窟も発見されたが、レン氏の失踪とは無関係である。木に結び付けられた人骨の入ったズボンも複数見つかった。
その後、ボランティア捜査員の1人が急な坂道から落ちて重傷を負ったため、レン氏の捜索はいったん中止されることになった。
散発的に再会された捜索で、2016年1月17日、さらに2体の白骨化した遺体が近くの別の洞窟で発見された。 遺体の1つは非常に古く、1940年前後の日中戦争の犠牲者である可能性が高く、もう1つは奇しくも2008年頃に死亡した人物のものだったが、衣服とDNAはレン氏とは一致しなかった。
行方不明の元学校教師はいまだ見つかっておらず、事件は迷宮入りとなったが、何らかの手がかりを見つけようと、レン氏の親族や友人らが今も毎年集まって山を捜索しているという。
ひょっとするとハイカーが出会った“斧を振り回す男”にレン氏は殺害されたのだろうか。しかしそもそもなぜレン氏は帰宅せずに鉄陀山へ向かったのか。そして探せば白骨遺体が続々と発見される鉄陀山の実態も不気味過ぎる。謎は深まるばかりだが、新たな展開が見られることがあるのかもしれない。
参考:「Daily Star」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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