ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今月29日に行われた明治安田J1リーグ第21節で、アルビレックス新潟に0-1と敗北。12年ぶりの7連敗を喫し、ファン・サポーターからの批判が湧き起こる中、同クラブOBのジェイ・ボスロイド氏がミハイロ・ペトロヴィッチ監督の去就や後任人事について私見を述べている。

 札幌の監督人事を巡っては、以前からペトロヴィッチ監督解任論がささやかれていたが、三上大勝代表取締役GMは先月下旬、今季いっぱい同監督を続投させる方針を表明。今年夏の移籍ウィンドウでは、すでにDF大﨑玲央を獲得しているほか、ポーランド1部ヴィジェフ・ウッチ所属のスペイン人FWジョルディ・サンチェス獲得がほぼ確実と報じられている。

 J1残留に向けての大型補強が予想される中、新潟戦では前半途中でMF長谷川竜也が交代するアクシデントもあり、0-1と敗北。大﨑のデビュー戦を勝利で飾れず、暫定でJ1残留圏の17位サガン鳥栖から勝ち点6差の最下位と苦境に立たされている。

 札幌の不振には、ジェイ氏も関心を寄せている模様。同氏は新潟戦後にXを更新。「ミシャ(ペトロヴィッチ監督の愛称)への忠誠心がコンサドーレを犠牲にする」などと、再びペトロヴィッチ監督限界説を唱えると、「ミシャは私を監督として復帰させることは決してないだろう。次の監督が誰になるかは、彼の推薦によるだろう」と嘆いている。

 また、ジェイ氏の辛辣投稿を歓迎するファン・サポーターの声にも反応。「三上さんは偉大な人であり、最高のGM」と称えつつも、「コンサドーレはミシャ監督を解任できるほどの財政的状況にはない。過去に何を言ったかに関わらず彼は職を辞さないだろう」と、現札幌指揮官に対しては厳しい目を向けている。

 今季ここまで何度も古巣の現状にダメ出ししているジェイ氏だが、今年3月30日の第5節ヴィッセル神戸戦後には「コンサドーレをどれだけ愛しているのか、彼はいつも話していた。『成績不振の場合、監督を辞任する』と言っていた。彼ならば、そのことを証明できるだろう」と投稿していた。ペトロヴィッチ監督が自ら監督辞任の可能性に言及していただけに、ジェイ氏は続投に不満を抱いているようだ。