小林慶行監督 写真:浅野凜太郎

 2024明治安田J2リーグのジェフユナイテッド千葉(現7位)は、6月30日にフクダ電子アリーナで開催される第22節鹿児島ユナイテッド(現16位)との試合に向けて囲み取材を行った。

 第21節の栃木SC戦では、FW田中和樹のゴールで先制しながらも逆転され1-2と敗北を喫した千葉。鹿児島には今シーズン、リーグ前半の第4節で2-4、ルヴァンカップ1回戦でも0-1といずれも勝てていないが、小林慶行監督は「過去の対戦成績を気にしているマインドでは目標にたどり着けない」と前を向く。

 「戦術的なアイデアを選手たちに詰め込みすぎた結果、栃木戦は『うまくプレーしよう』という意識が強く出てしまった。プレッシャーを一枚ずつはがしてゴールに向かうプレーは楽しいと思う。しかし自分たちのやりたい表現としては、サッカーの本質である『闘う』ことが一番に来るべきだと思います。選手たちが『闘う』ことをより意識できるように、僕自身もアプローチを増やしていきたい」とチーム全体に原点回帰を求める。

 「鹿児島は新監督(浅野哲也監督)になってから、攻撃面における自由度が増しているので掴みづらい。守備では切り替えの部分における強度が意識されています。ただし、相手がどこであろうと自分たちのサッカーに対して矢印を向けていくことは変わりません。相手よりも強度高く走ることを大事にして、サポーターの声援に応えたい」と、ベクトルはあくまでも自分たちに向いていると語った。

 チーム全体としての成長が見られているからこそ、小林監督は基本に立ち返ることを重要視する。千葉のストロングポイントである「走る」「闘う」に再度照準を合わせ、ホームでの勝利をサポーターに届けたい。