現在、ドイツで絶賛開催中のUEFA欧州選手権(ユーロ2024)。参戦中のフランス代表チームキャプテンを務めているFWキリアン・ムバッペ(レアル・マドリード)は、日本時間6月18日に行われたグループリーグ第1戦のオーストリア戦(0-1)で、ヘディングをしようとした際に相手選手の頭にヘディングを決めてしまい鼻骨骨折をしてしまった。
26日に行われたグループリーグ第3戦のポーランド戦(1-1)では、怪我の影響で動きに若干の精彩は欠いたものの後半の56分には見事にPKを沈めたムバッペ。しかし、その時のゴールパフォ-マンスでは真っ先にフェイスマスクを外しており、その行動がフェイスマスクの完成度への不満ではないのかとの憶測も呼んでいる。
サッカー界では鼻骨骨折はたびたび起こることであり、選手が鼻を保護するためにフェイスマスクを着用して、試合に出場するのはもはや珍しいことではなくなった。現在、日本サッカー協会の会長を務める宮本恒靖氏も、2002年のFIFAワールドカップ(W杯)でフェイスマスクを着用しており、日本でもお馴染みといえよう。
トレードマークとなるほど長期に渡ってフェイスマスクを着用しながらセリエA最強FWとして活躍するFWビクター・オシムヘン(ナポリ/ナイジェリア代表)を見るに、フェイスマスクがプレイに影響を及ぼすことは、近年では医療技術の発展のおかげで考えにくいものではある。
しかし、レアル・マドリードに移籍を決めたスーパースターであるムバッペは、フェイスマスクに視野が狭まるなどの問題があり不満を抱えているようだ。報道によると、他の選手が着用するものに比べて、顔へのさらなるダメージを防ぐことを理由に厚みがかなり増しているとのこと。また、フェイスマスクの制作期間も3日と非常に短かったため、ムバッペの顔にしっかりとフィットしているのか疑問も残る。