FIM世界耐久選手権"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称「鈴鹿8耐」は国内最大級のロードレースとして多くのモータースポーツファンを熱狂させる、まさに真夏の祭典です。2024年度はなんと事前登録で16~23歳に自由観戦とライブ、プール、アトラクションが無料で体験できる16-23 ZERO円パスが配布されています!このチャンスにサーキットデビューする方や、そうでなくても興味がある・観戦してみたいと思っている方に、鈴鹿8耐の魅力を紹介します。
FIM世界耐久選手権"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称「鈴鹿8耐」はFIM耐久世界選手権の1つ。
フランス、ドイツ、日本で開催され、全部で4戦あるうち2024年は鈴鹿が3戦目です。
24時間耐久と8時間耐久が2戦ずつあり、鈴鹿はその名の通り8時間耐久レース。時間内に最も多くの周回数をこなしたチームが優勝となります。
日本でも国内最大級のロードレースは多くのモータースポーツファンにとってまさに真夏の祭典、長年愛されているレースです。
鈴鹿8耐では2人、あるいは3人が1チームとして8時間を走ります。
24時間に比べると8時間の耐久は短いように感じるかもしれません。しかし、鈴鹿8耐には特有のチャレンジがあります。
例えば国際選手が口を揃えて言うのは湿気と気温による肉体的、精神的負荷の高さ。山に挟まれた立地から、突然の雨に見舞われることも。
また、参戦しているライダー達も強力です。全てのチームがFIM世界耐久選手権に参加しているわけではなく、鈴鹿8耐のみ走る強力なスポット参入チームも多くいます。
そういった理由から「FIM耐久シリーズで鈴鹿が最も困難」と言うライダーも少なくありません。
特に過酷な耐久レースでは皆がゴールしてチェッカーを受けることができるわけではありません。
ほぼ例年、優勝チームの周回数は200周を超えます。これは距離に換算して1200km程の距離にあたり、本州の最北青森から岡山までの距離に値します。
その距離をおよそ時速300kmで走り続けるわけですから、ライダーにもマシンにもかなりの負担がかかります。
そんな試練に挑戦する選手やチームのそれぞれのドラマも鈴鹿8耐の大きな魅力の1つ。
多種多様なチームの中には、普段は会社員などをしているライダーもいます。
また、別の年では敵として戦っていたライダー同士が同じチームに編成されることも。
厳しいトライアウトを突破し、2024年度に参戦するのは全46チーム。そのチームごと、ライダーごとにドラマがあります。
シリーズ優勝を目指す強豪から、鈴鹿8耐常勝チーム、自分の記録に挑むライダーまで、栄光のチェッカー目掛けて走ります。
推しのチーム、ライダー、マシンを見つけると楽しさが倍増しますよ。
2024年度は例年より早く7月21日(日)が本戦。
一般観戦客の来場者向けのイベントが始まるのは決勝本戦の2日前、今年は7月19日(金)から。
イベントが盛りだくさんになるのは2日目の決勝前日(7月20日)と当日(7月21日)です。
また、各観戦券には、7月19日(金)~21日(日)3日間の「レース観戦」と鈴鹿サーキット施設内にある遊園地の「パークアトラクション乗り放題」「プール(アクア・アドベンチャー)利用」が含まれます。家族の楽しい思い出にもピッタリです。
レースは全てリアルタイムで配信されるので、どこからでも観戦可能!
自分が見たいイベントやレースに合わせてスケジュールを立てましょう。
ピットウォークでは各チームが自身のマシンの調整をするピット前にマシンを出しファンサービスをします。
レースを走るマシンやライダー、そして華やかなレースクイーンを目の前で見ることができる大人気イベントです。
中にはピットワークの実演をするチームも!
ピットワークとは、レース中のライダー交代の際にピットに戻ったマシンに燃料補給、タイヤ交換を行う一連の作業のこと。定められた4人のみが作業を行えます。
レースの走行でタイムを1秒縮めるのはライダーの高い技量が求められ、また、リスクが伴います。
ですので、ピットワークにかかる時間を1秒縮めるだけでも勝利に大きく貢献することになり、耐久レースでは最重要事項の一つです。
ピットウォークでは特別に用意されたステッカーやうちわなどのグッズ配布もあります。
フックスジャパンもDOG HOUSE&TRIPOINT FUCHS Silkoleneのピットでグッズ配布をいたしますので、ぜひ遊びに来てください!
※ピットウォークの参加には別途チケットが必要です
ライダー達はチーム内でそれぞれブルー、イエロー、レッドの色が割り当てられ、腕にゼッケンをつけています。
決勝前日の土曜日に行われる公式予選ではチームからゼッケンの色ごとに一人ずつ競い、グリッド(スタート位置)の順番を決めます。
11位以下まではチーム内上位2人の平均タイムで決定、上位10名は1台ずつ走行しタイムアタックを行います。
それがTOP10トライアルです。最高峰のライダー達による単独走行、つまり、世界最高レベルの速さを見ることができます。
8耐期間中に2つのレースが同時開催されます。カワサキのNinja Team Green CupとホンダのHRC GROM Cupです。
その名の通り、Ninja Team Green Cup はNinja ZX-25Rのみ、そしてHRC GROM Cupは2016年式以降のGROMのみで競う、初心者にもやさしいレースです。
このようにマシンの型式を統一して行われるレースをワンメイクレースと呼びます。
気になるバイクや、普段ストリートで乗っているバイクのサーキット走行を見たら、ライダーとして参加したくなってしまうかもしれませんね。
決勝前日の夜には前夜祭が開催されます。
グランドスタンドでのショーを中心にコースでのデモラン、花火など盛りだくさんのイベントです。
また、ナイトピットウォークも開催。昼とは異なる雰囲気のピットを楽しむことができます。ライトに照らされるマシンが並び、衣装を変えて登場するレースクイーンも。
昼のピットウォークとは異なり、ナイトピットウォークは観戦チケットがあればどなたでも入場できます。いよいよ始まるレースを前に誰もが興奮を抑えることができません!
決戦のスタートはル・マン式スタートと呼ばれる進行を取ります。
これはピットに整列したライダー達がグリッドのバイクまで走り乗って出走、という2輪限定のスタート。
ライダーが自分の足で地上を走る姿はちょっぴり(もしかしたら人によってはかなり)レア。しっかり応援してあげましょう。
夜間の走行が観戦できるのも耐久レースならでは。
8耐では走行するマシンのライトは常時点灯していますが、日が暮れ始めるとそのライトとゼッケン番号の灯りが浮かびあがってきます。
また、レース終盤ではファンたちが自身の応援するチームのライトを振り、サーキットは幻想的に瞬きます。
レース終了後は、毎年恒例の花火で鈴鹿8耐は幕を閉じます。長く、過酷なレースですが、最後まで魅力がたっぷりです。
なんと鈴鹿の公式アカウントをラインで友達登録すると、16~23歳は自由観戦とライブ、プール、アトラクションが無料で体験できる16-23 ZERO円パスが配布されています!
通常6,500円(前売券の価格)の観戦チケットが対象者は事前登録によって無料になります。少し敷居が高く感じている方も、このチャンスに鈴鹿サーキットへ遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
現地ではモータースポーツの熱狂を肌で感じることができます。
生の観戦は文字通りアツいこと間違いなし! サーキットはほぼ日向の屋外です。日焼け対策と水分補給をお忘れなきよう。
現地の参加が難しい方でも鈴鹿サーキット公式アカウントのFacebook、Youtube、または動画配信サービスからリアルタイムで視聴が可能です。
是非、真夏の祭典を皆さんで盛り上げましょう!
カーメーカー直結のファクトリーチームのことを「ワークス」と呼びます。ワークスはカーメーカー自らのマシンをレース用に調整するという強みがあります。
その他のチームのことがまとめて「プライベーター」と呼ばれます。個人のチームのような響きですが、部品メーカーがオーナーのプロチームの場合もプライベーターと呼ばれることがほとんどです。
バイクのクラスです。改造の度合いで区切られています。
SSTのほうがストリート走行しているバイクに近く、より改造の幅が広いのがEWCです。EWCは国際試合の中でも最高峰のクラスです。
また、特例としてEXPクラスというものがあります。これは更にレギュレーションから離れている特別仕様で、2024年の鈴鹿8耐ではサステナブル燃料などを使用したチームスズキCNチャレンジが実験的に参加します。
よほどの大雨にならない限り、雨でもレースは続行します。濡れたコースは「ウェットコンディション」と呼ばれます。
いつ、どれほど降るのかは誰にも予測不可能。タイヤを雨用に変えるかどうか、走り続けて周回数を稼ぐか、ライダーの技量が試されます。
ライダーの技術力…もありますが、実はレースタイヤは溝がなくネチョネチョしています。(雨用タイヤは溝あり)
それ故タイヤの温まり方はレース走行において重要度が高く、レースの中断などで速度を下げて徐行する際に左右に振れるライダーは、走って温めたタイヤの熱を保とうとしているのです。
FUCHS Silkoleneエンジンオイル使用チーム(マシン)
No. 29 DOG HOUSE&TRIPOINT FUCHS Silkolene(SUZUKI GSX-R1000R)
No. 95 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW(BMW M1000RR)
No. 777 WÓJCIK RACING TEAM 777 (Honda CBR1000RR)