内田篤人氏 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属MF佐野海舟は、ブンデスリーガ(ドイツ1部)マインツ移籍へ向かっている模様。移籍金が国内最高額級の400万ユーロ(約6億8000万円)と一部で報じられる中、鹿島OBの内田篤人氏が、ゼロ円移籍(フリー移籍)に否定的な見解を示した。

 今年夏の移籍ウィンドウでは、日本代表DF毎熊晟矢がセレッソ大阪からオランダ1部AZアルクマールへ完全移籍したほか、今月24日にはサンフレッチェ広島がMF川村拓夢のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク移籍を公式発表。いずれも移籍金が発生しているとみられるだけに、ファン・サポーターからは喜びの声が挙がっている。

 また佐野のマインツ移籍報道では、日本の一部メディアが移籍金400万ユーロと伝えた一方、ドイツ紙『キッカー』は今月24日に「移籍金は100万ユーロ(約1億7000万円)。彼と鹿島の契約期間は2025年1月までだ」と報じている。

 Jクラブ所属の日本人選手による相次ぐ海外移籍は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月27日放送開始の「内田篤人のフットボール・タイム」でも話題に。内田氏は「Jクラブからフリーで移籍する選手とか多い。Jリーグの会議でも移籍金が少ない、どのように工夫をすれば、海外から移籍金をとれるのか話題になっている」と前置きした上で、以下のように述べている。

 「移籍金ゼロで退団するのを悪とは思わないけど、ファン・サポーターも移籍金についてこれだけ理解している。オープンになっているわけだし、クラブのために何かを残すならば、プロの世界なのでお金もある程度残すことも必要。移籍金を残せば、復帰しやすい。別れ方は大事。恋愛と一緒」

 一方、Jリーグの野々村芳和チェアマンは今月25日の理事会で海外移籍における移籍金に言及。一部報道によると、チェアマンは「すぐに上がると思っていない」「努力をしようとしている」などと発言するなど、移籍金アップに時間が要する可能性を示唆したという。

 リバプール所属MF遠藤航やアーセナル所属DF冨安健洋らの活躍もあり、欧州で日本人選手への評価が高まる一方、移籍金の安さは度々批判の対象となっている。それだけに、内田氏の見解に頷くJリーグのファン・サポーターは多いはずだ。