別名・花の浮島と呼ばれる「礼文島」は、緯度の高い寒冷な気候の場所にあるため、島でありながら高山植物の宝庫として知られています。

そこで今回は島がもっとも彩りに包まれる7月。礼文島のイチオシのお宿「ペンションうーにー」に泊まって、固有種の高山植物に出会う礼文島トレッキング旅をご紹介したいと思います。

目次

  1. 遠くて近い北限の島「礼文島」
  2. 利尻富士も見える「ペンションうーにー」
  3. 島の味覚が詰まったフルコースを堪能
  4. ハイカーにもありがたい!おもてなしが嬉しい
  5. レブンウスユキソウ群生地へ

遠くて近い北限の島「礼文島」

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

北海道の北の最果てと言える場所にある「礼文島」ですが、夏季のオンシーズンであれば、意外と遠いようで近いのはご存知でしょうか。

隣の利尻島にある利尻空港には、例年6月1日〜9月30日の間、新千歳空港からのANA便が就航するため。新千歳空港は全国の主要な空港から飛行機でアクセスできる北海道の玄関口ですよね!

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

利尻島の鴛泊(おしどまり)港から、約1時間40分の船旅を楽しんだら「礼文島」に到着です。

島の最高峰である礼文岳でも標高500mに満たない礼文島ですが、本州では標高2,000m以上の場所に咲いている高山植物が咲き乱れます。

また礼文島固有種もなんと400種類以上確認されており、花の楽園と言える島です。

利尻富士も見える「ペンションうーにー」

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

そんな礼文島を訪れたときに、ぜひ泊まって欲しいお宿が「ペンションうーにー」。島の高台にあり、礼文島唯一のペンションスタイルのお宿です。

あらかじめ船の到着便を伝えておくと、港まで迎えに来てくださいます。家族経営らしくアットホームな接客に、チェックイン前から安らぐことができますよ。

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

2階のお部屋に上がる階段では「利尻山(りしりさん、標高1,721m)」の山容を望みました。

まさに利尻富士と呼ばれるに相応しい、円錐形の美しい山です。登山愛好家のバイブルとして知られる『日本百名山』に選ばれた1つ目の山でもあります。

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

お部屋はペンションらしい雰囲気のあるツインルーム。まるで自分の家のようにくつろぐことができました。さすがは北限の島・礼文島。エアコンがなくても快適に過ごせるほど涼しいです。

島の味覚が詰まったフルコースを堪能

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

「ペンションうーにー」に宿泊する大きな楽しみが、礼文島の海の幸を使った創作フルコースです。礼文島の郷土料理に加えて、お宿オリジナル料理も並びます。

家庭的な絶妙な味付けに加えて、素材の新鮮さが際立つ内容に感動しました。中でもできたてで提供されるカレイフライは頬が落ちるほど美味しかったです。

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

こちらはシーフードサラダ。そのままお刺身でいただいても美味しく、カルパッチョにしても絶品です。身の一つひとつに弾力があって、旨味が乗っています。

このあと登場した礼文島の珍味である"ぬかほっけ"と生ハムを合わせたマリネには驚きました。

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

最後に登場したのは、お宿のオリジナル料理「う〜に〜ちゃん」。道内産のフライドマッシュポテトの中にホワイトソースと蒸しウニを乗せ、揚げ素麺でウニのとげを表現しています。

優しい甘さのクリームコロッケに、ウニならではの風味とコクが広がって唯一無二の美味しさでした。

ハイカーにもありがたい!おもてなしが嬉しい

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

高山植物を目指すハイキングのお客さんで賑わう礼文島。サービスやおもてなしが行き届いているのも「ペンションうーにー」に宿泊する魅力です。

例えば、港の近くにある「礼文島温泉うすゆきの湯」への送迎。利尻富士を眺めながら温泉に浸かれる施設です。地下1,300mから湧いているかけ流しのお湯はサクッと入浴するだけで、身体がポカポカになります。

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

翌日には礼文島で一番長いトレッキングルートである「8時間コース」へ向かったのですが、早朝からお弁当を用意してくださったり、礼文島北部で1泊して、最終日にまた港に戻ってくるときに、預けておいた荷物をフェリーターミナルまで届けてくださったりと、まさに至れり尽くせりです。

港では8時間コースをクリアした記念にと、ペンションうーにー自家製のオリジナルストラップまでプレゼントしてくださいました。

レブンウスユキソウ群生地へ

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

私は8時間コースという島を縦断するルートを歩いたのですが、万人向きでないため今回はお宿からサクッとハイキングが楽しめる「礼文林道コース」をご紹介します。

礼文林道コースとは元地口〜香深井をつなぐ全長8kmのコースで、標高200m前後の礼文丘陵を歩きます。「ペンションうーにー」から元地口までは舗装路を約1.5km、徒歩約25分の道のりです。

アップダウンはそれほどなく、道の先にはまるでRPGの世界のような島の地形が広がります。

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

随所に色々な高山植物を眺めることができますが、目指すは6月中旬〜8月まで咲く「レブンウスユキソウ群生地」です。Googleマップにも場所が登録されています。

ふわふわとして美しい花弁のように見えるのは実は葉っぱ。名前の如く薄雪をかぶったような佇まいはとても可愛らしかったです。

一歩踏み出すごとに発見がある礼文島。ぜひ花が最盛期を迎える6月〜7月に訪れてみてはいかがでしょうか。

ペンションうーにー

・住所:北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ680番地
・TEL :0163-86-1541
・公式サイト:ペンションうーにー

【四季と宿をめぐる旅】北海道〜ペンションうーにーと礼文島の高山植物〜
(画像=『たびこふれ』より引用)

【文・写真 土庄雄平/提供元・たびこふれ

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