ガンバ大阪は今月25日、日本代表MF久保建英所属のレアル・ソシエダと親善試合を行うと公式発表。『Real Sociedad Japan Tour 2024』として、7月25日にパナソニックスタジアム吹田で開催されるが、この日本ツアーに対して、スペイン国内では反発や疑問の声が湧き起こっているという。
スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は25日、G大阪の公式発表を受けて、「ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は、日本ツアーに不満を抱いている。クラブはまだ日本ツアーの開催を許可していない」とリポート。ソシエダは7月27日にフランス1部トゥールーズとの練習試合を予定していただけに、「日本への長距離移動を考慮すると、トゥールーズ戦を中止する可能性があり、指揮官は嘆いている」と綴っている。
また、スペイン紙『マルカ』もソシエダ指揮官の不満を伝えた上で「ソシエダは1万キロに及ぶ長旅を強いられるが、久保は母国での親善試合を魅力に感じているだろう」とリポート。「ソシエダは今年5月に東京ヴェルディと親善試合をしたばかりだ」と綴るなど、今年2度目となる日本ツアー実施に疑問を呈している。
なおG大阪の発表によると、ソシエダ戦の主催は株式会社ガンバ大阪、株式会社ヤスダグループ、大阪府サッカー協会、企画・制作はヤスダグループであるとのこと。クラブ公式サイトではチケットの先行販売が今月26日からスタートと案内されている。
日本のサッカーファンが、久保の再来日に可能性を歓迎する一方、スペインではソシエダ所属選手にかかる負担を心配する声が挙がっているほか、G大阪の公式発表が一方的なものだと捉えられているようだ。