J1最下位の北海道コンサドーレ札幌が、ポーランド1部ヴィジェフ・ウッチ所属FWジョルディ・サンチェスを獲得する模様。FW鈴木武蔵、FW大森真吾以外のストライカーが不在と前線の補強が急務である中、ヴィッセル神戸との争奪戦を制した可能性もあるという。
現在29歳のサンチェスは、身長190cmで右利きのストライカー。バルセロナの下部組織出身であるが、同クラブで昇格できず、バレンシアをはじめスペイン国内の複数クラブでプレー。2022年7月にはスペイン2部アルバセテからウッチへ移籍すると、加入1年目からレギュラーに定着。2023/04シーズンもリーグ戦34試合中25試合のスタメン出場で8ゴール5アシストを挙げるなど、絶対的ストライカーとして結果を残したが、チームは優勝クラブから勝ち点17差の9位に終わった。
ウッチ幹部はサンチェスのパフォーマンスを評価すると、今年4月に1年間の契約延長オプションを行使。契約期間が2025年6月まで延長されたが、ポーランドメディア『インテリアスポーツ』は今月12日に「神戸がウッチに対してサンチェスの獲得オファーを提示」とリポート。ウッチが拒否したとみられるが、神戸は移籍金等の条件面を見直した上で再度打診する可能性も報じていた。
しかし、スペインメディア『ラジオ・マルカ』は今月25日に「サンチェスは日本に向かう。札幌移籍で合意に達しており、数時間以内の契約を結ぶ予定だ」とリポート。ポーランドメディア『weszlo』は「彼は札幌で現在の4倍の年俸を受け取ることになる」としつつも、「ウッチはストライカーを獲得するまで、サンチェスを日本のクラブに放出しないだろう」と綴っている。
札幌はJ1第19節終了時点で2勝5分12敗と最下位に低迷。FW鈴木武蔵、FW大森真吾以外のストライカーが不在であり、チーム全体の得点数が「16」とリーグ2番目の少なさであるだけに、以前からストライカー獲得を求める声が挙がっていた。