松木玖生 写真:Getty Images

 今年夏も多くの海外移籍が期待される日本人選手。MF川村拓夢(サンフレッチェ広島)のオーストリア1部レッドブル・ザルツブルク移籍が公式発表され、MF佐野海舟(鹿島アントラーズ)がマインツ移籍に向かう中、パリ五輪U23日本代表候補のMF松木玖生(FC東京)にも欧州行きの可能性があるとみられる。

 同選手の去就を巡っては、オランダメディア『トランスファーウォッチ』が先月7日に「彼は今年夏にFC東京から移籍する予定だ。FC東京と2025年1月まで契約を残しているため、移籍金は発生する」とリポート。オランダ1部SCヘーレンフェーンをはじめ複数クラブからの関心を報じていた。

 Jリーグ屈指のセントラルミッドフィルダーとして、以前から評価を得ているだけに、海外のサッカー専門サイト『スカウトノートブック』でも24日、以下のように記されている。

 「今夏の移籍市場では、日本人選手に注目すべきだ。すでに複数選手がJクラブから欧州へ移籍しており、この先も欧州への移籍ラッシュが予想される。Jクラブからの選手獲得を狙うクラブも増えている。その欧州移籍で注目すべき選手のひとりは松木だ。彼は21歳にしてFC東京で通算100試合出場という記録に迫っている。彼に注目しているクラブは、どこも彼のことを気に入っている」

 なお、移籍先候補のひとつとして挙がっているヘーレンフェーンは、MF小林祐希(現北海道コンサドーレ札幌)の古巣。2008/09シーズンにオランダ国内カップ戦初優勝を成し遂げたが、リーグ戦最高成績は1999/00シーズンの2位。今季はリーグ戦32試合を終えて10勝7分13敗と、11位でシーズンを終えている。

 今年4,5月のAFC U23アジアカップで優勝を成し遂げ、今月のアメリカ遠征でもU23日本代表メンバーに選出された松木。パリ五輪代表メンバー入りが濃厚とみられる中、今年夏の去就にも注目が集まる。