武田英寿 写真:Getty Images

 浦和レッズ所属MF武田英寿は、今月22日に行われた明治安田J1リーグ第19節・鹿島アントラーズ戦で2ゴールをマーク。フリーキックからの同点ゴールに注目が集まる中、セレッソ大阪OBの大久保嘉人氏が同選手の能力を称えている。

 FC琉球、大宮アルディージャ、水戸ホーリーホックへの期限付き移籍を経て、今季から浦和へ復帰した武田。ここまでリーグ戦でのスタメン出場がなく、4試合の途中出場にとどまっていた。そんな中で迎えた鹿島戦では、後半31分からピッチに立つと、わずか1分後にJ1初ゴールをマーク。そして後半アディショナルタイムの45+2分には、敵陣左サイドのフリーキックからグラウンダー性のシュートを放つと、ボールはGK早川友基の逆を突く形でゴールマウス左隅に吸い込まれた。

 この劇的な同点ゴールは、『DAZN』で今月24日公開の「やべっちスタジアム」でも話題に。大久保氏は「誰もが中(ペナルティエリア)で合わせるとか思ったけど、ゴールキーパーの位置を確認して意表を突いた」と評価している。

 くわえて武田のフリーキックの軌道が、C大阪所属MFルーカス・フェルナンデスのゴール(J1第18節・浦和戦)に似ていることも話題に。MCの矢部浩之さんはC大阪対浦和を現地視察した際、ルーカスのゴールに対する感想として、「外国人選手はエゴを出せる。時と場合によっては、日本人選手にもエゴが大事」と述べていた。

 このコメントに対して、大久保氏は「早速、エゴを出してきた日本人選手がいますよ!分からないけど、武田選手は矢部さんの言葉を聞いていたのでは」と反応。矢部さんは「キックの精度に自信がないと、あの位置から直接は狙えない。しかも後半アディショナルタイムで。外したら、サポーターからめちゃくちゃ言われる」と唸っている。