安部裕葵 写真:Getty Images

 浦和レッズ所属MF安部裕葵は、かつて2019年7月に鹿島アントラーズからバルセロナBチームへ完全移籍も、度重なる負傷に悩まされて、昨年6月に契約満了により退団した。そのバルセロナ下部組織にはU20日本代表DF髙橋センダゴルタ仁胡が在籍していたが、今季限りで退団する見込みだという。

 日本・スペイン・アルゼンチン国籍を有する髙橋は、スペイン国内の複数クラブを経て、2019年2月にバルセロナへ加入。U16スペイン代表選出歴を持ちながら、2022年にU19日本代表へ招集されるなど、早くから頭角を現していた。そして昨年にはU20日本代表の一員として、FIFA U20ワールドカップへ参戦。有望株として更なる成長が期待されていた。

 しかし、スペイン紙『スポルト』は今月24日、バルセロナU19チーム退団選手のひとりとして髙橋を紹介。同選手について「巧みなボールタッチを武器とする左サイドバックだが、度重なる怪我が彼の成長を阻び、構想外となった」と綴っている。

 また、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、髙橋は2023/24シーズンを持ってバルセロナとの契約が満了。市場価値は10万ユーロ(約1700万円)と見積もられている。幼少期からスペインで育っているだけに、スペイン国内で新天地を探す可能性も考えられる。

 なお、髙橋と同じく負傷離脱によりバルセロナで活躍できなかった安部は、昨年夏の浦和加入後もコンディション不良に悩まされている。今季もここまで公式戦で出番がない中、浦和は元アルビレックス新潟所属MF本間至恩の獲得に動いているという。