旧約聖書に描かれている理想郷「エデンの園」は実在するのだろうか? ある牧師によれば聖書の世界の楽園は米フロリダ州にあったのだという――。

■「エデンの園」は米フロリダに実在する!?

 アダムとイブが暮らしていた「エデンの園」は実在していたのか――。

 1981年に亡くなったエルヴィ・E・キャロウェイ牧師はフロリダ州北部にある「トーレヤ州立公園」は旧約聖書の「創世記」に出てくる「エデンの園」であるとその生涯を通じて主張してきた。

 キャロウェイ牧師の主張の核心は、「創世記」にある「園を潤す川がエデンから流れ出し、そこから4つの支流に分かれた」という記述である。

 キャロウェイ牧師の分析によると、この4つの分岐は地球上の2つの川、アパラチコラ川か、地球の反対側にあるシベリアの別の支流にしか見られないということだ。シベリアという寒冷地に楽園があったとは考えにくいため、「エデンの園」はアパラチコラ川があるフロリダにあったのだと牧師は説明する。

旧約聖書の楽園「エデンの園」はフロリダにあった!?生涯を通じ主張してきた牧師が残したもの
(画像=「Daily Mail」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 そしてキャロウェイ牧師は1971年の著書『In the Beginning』で、アパラチコラ川の4つの河口を持つ川のシステムは「聖書の記述が真実であり、楽園は西フロリダのアパラチコラ渓谷にあったことを疑う余地なく証明している」と断言した。

 地元の河川システムの形状は、この地域が旧約聖書の楽園であるという結論に達した決定的な特徴の1つであるが、世界で最も希少で古いものの一つである土着のカヤの木も彼の考えに影響を与えた。古代にさかのぼるこの樹木を保護する意味もあり、キャロウェイ牧師はこの一帯の土地を購入し、1956年に「エデンの園」という観光施設を設立したのである。

 キャロウェイ牧師の公園を訪れた人々は、絶滅危惧種のカヤの木が数多く生い茂る全長6キロメートルのハイキングコース「エデンの園の道」の散策を楽しむ。牧師はこの事業は「非営利の聖地」だと述べ、当時の入場料はわずか1ドル10セントであった。

 キャロウェイ牧師は 1981 年に亡くなり、現在では彼のエデンの園のコースは、非営利の自然保護団体の「アパラチコラ断崖と渓谷保護区」の一部としてハイキングすることができる。

 また、約6.5キロメートルのトレッキング コースには、キャロウェイ牧師が長年アダムとイブの故郷だったと主張してきたアラム断崖からアパラチコラ川を眺めるコースも含まれている。フロリダを訪れた際にはこの実在する「エデンの園」の景観を楽しんでみてもいいのだろう。

参考:「Daily Mail」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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