ヴィッセル神戸の絶対的ストライカーとして活躍しているFW大迫勇也。田中マルクス闘莉王氏ら一部識者から日本代表復帰やパリ五輪U23日本代表選出を望む声が湧き起こる一方、海外ではFW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)よりも評価が低いようだ。
現在34歳の大迫は、TSV1860ミュンヘン、ケルン、ベルダー・ブレーメンとドイツ国内3クラブを渡り歩いたほか、2度FIFAワールドカップに参戦。2021年8月に神戸へ加入すると、MF山口蛍やDF酒井高徳ら元日本代表選手とともにチームをけん引。昨季はリーグ戦で22ゴールを挙げ、J1優勝を成し遂げるとともに、リーグ得点王のタイトルも獲得した。
国際舞台での実績が豊富であるだけに、今でも日本国内で絶大な支持を得ている大迫。日本代表OBの城彰二氏が今月8日、自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を通じてパリ五輪オーバーエイジ枠を展望。FW細谷真大(柏レイソル)のクオリティー不足を指摘するとともに、「ボールをキープできないといけないし、2列目やサイドを使わないといけない。フィニッシュも上手くないといけない。大迫選手以外にまだ見当たらない」と、神戸所属ストライカーのパリ五輪参戦を熱望。闘莉王氏も「絶対に必要」と推奨しているが、同選手は今季ここまでリーグ戦18試合の出場で4ゴールと、圧倒的な結果を残していない。
FWレオ・セアラ(セレッソ大阪)やFWアンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)、鈴木らがJ1得点王争いを繰り広げる中、ブラジルメディア『グローボ』は23日に2024シーズンJ1リーグ前半戦のベストイレブンを発表。前線で鈴木、FW宇佐美貴史(ガンバ大阪)、FW大橋祐紀(サンフレッチェ広島)を選出しているが、大迫については「神戸は引き続き優勝争いを繰り広げているが、彼は昨季ほど良いパフォーマンスを発揮していない。今の彼の長所は守備だ」と指摘した。
「森保一監督と大迫にすれ違いがあったらしい」と闘莉王氏が昨年5月に発言したこともあり、現日本代表監督との確執が噂されている大迫。今季ここまで結果を残せていないだけに、同選手の日本代表復帰論は過去のものになりつつあるようだ。