大分トリニータ 写真:Getty Images

 大分トリニータは今月22日に行われた明治安田J2リーグ第21節で、鹿児島ユナイテッドFCに0-3と敗北。試合後、同クラブのユニフォームスポンサーである『株式会社ティーケーピー(TKP)』の河野貴輝代表取締役社長によるSNS投稿が賛否両論を呼んでいる。

 河野氏はアウェイゲームでの完敗劇を受けて、Xで「呆然としました」と切り出すと、「サポーターが5時間かけて来てます。その意味を理解して欲しいです。人件費は相手の方が低いと思われるのに、ホームで勝っている勝ち切るべき相手に勝てないのは情けない」とダメ出し。

 大分が暫定で12位に沈んでいるだけに、「今後どうするのか説明を求めます」と追及する姿勢を見せた上で、「ティーケーピーは今後も大分トリニータを応援したいから言ってます」とクラブ愛を強調している。

 この投稿は23日午前2時の時点で削除されているが、スクリーンショットにより拡散。「スポンサーだから、サポーターの気持ちを代弁して言ってくれてるのではないのかな?」「結果出せなかったから、スポンサーが口出すのは普通の感覚だと思う」「相当なお金を支援してくれている中で、至極真っ当な意見だと思う」と苦言内容に賛同する声が挙がっている。

 ただ一方で、人件費への言及を巡っては「人件費とはバカにしすぎじゃないだろうか?」「対戦相手を見下したらダメ」「鹿児島に謝罪すべき」「発言に気を付けるべき」といった否定的な意見も。それでも一部のファン・サポーターは「事実を述べただけで、社長も驚いているのでは」「削除するほどの投稿内容ではない」と河野氏を思いやっているほか、同氏への批判コメントに反発している。

 先月3日開催に第13節ヴァンフォーレ甲府戦を最後に、リーグ戦8試合続けて白星から見放されている大分。片野坂知宏監督のもとで苦戦を強いられる中、河野氏のSNS投稿削除に対する疑問の声も湧き起こっている。