吉田達磨監督(ヴァンフォーレ甲府所属時) 写真:Getty Images

 かつて柏レイソル、アルビレックス新潟、ヴァンフォーレ甲府などを率いていた吉田達磨氏は、今年3月末に徳島ヴォルティスの監督を解任。しばらくフリーの身であるが、ここに来て甲府指揮官再就任の噂が飛び交っている。

 2017シーズンから翌2018シーズン途中まで甲府を率いていた吉田氏。2019年5月から約2年半にわたりシンガポール代表を指揮した後、2022年1月に再び甲府の監督に就任すると、同シーズンに天皇杯優勝という快挙を成し遂げた一方、J2リーグで18位に低迷。わずか1年で甲府を離れていた。

 甲府退団後は、昨年8月から徳島を率いていたが、今季は開幕から黒星が先行。MF島川俊郎をコンスタントにスタメン起用した一方、MF西谷和希を全体練習から外したことで波紋を呼ぶ中、3月30日にホームで行われたザスパ群馬との“裏天王山”で0-1と敗北。成績不振により、群馬戦後に監督解任となり、西谷、島川、岡田明彦強化本部長とともにクラブを離れている。

 そんな吉田氏だが、今月中旬に甲府に戻って来た模様。甲府の公式スーツサプライヤーである『オーダースーツ専門店 アーク甲府店』公式Xアカウントは13日、来店時の同氏の姿をアップした上で、「吉田前監督が来店してくれました。山梨に用事があったついでに寄ってくれたとの事。まさかの訪問にビックリ。なんか若返った感じがして、選手でも通用しそうです」と投稿している。

 これには「吉田さん元気そうで何より!」「山梨との縁が続くのは嬉しい」といった好意的なメッセージが寄せられる一方で、「スーツ新調して、どこかのクラブで指揮するのかな?」「ヴァンフォーレのスーツを着ることになったから仕立てにきたのかな?」と監督業再開の可能性を指摘する声も。一部のファン・サポーターは「また甲府の監督を打診されたのかな?」と、3度目となる甲府監督就任を予想している。

 なお、甲府はJ2第21節終了時点で6勝6分9敗。今月22日の愛媛FC戦で1-2と敗れ、リーグ戦7試合続けて白星なしと苦戦を強いられているだけに、篠田善之監督の解任論も湧き起こっている。