元日本代表FW三浦知良は、横浜FCからUDオリヴェイレンセへ期限付き移籍も、2023/24シーズン限りでオリヴェイレンセを退団。アトレチコ鈴鹿クラブ加入が決定的と報じられる中、日本での扱われ方に言及している。
三浦はブラジル、イタリア、クロアチアなど海外複数クラブでプレーしたほか、Jリーグでも京都パープルサンガ(現京都サンガ)やヴィッセル神戸などに在籍。2005年から横浜FCに所属しているが、2022年にJFL所属の鈴鹿ポイントゲッターズ(現アトレチコ鈴鹿クラブ)へ期限付き移籍したほか、昨年1月には横浜FCの親会社が経営権を取得したオリヴェイレンセへ。2023/24シーズンはリーグ戦5試合に出場にとどまった。
今月23日放送の情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、三浦と日本代表OBの前園真聖氏が対談。同選手は「試合に出られると思っていたし、もっとプレーしていたらゴールも挙げられると思っていた。悔しさばかりだった」とポルトガルでのキャリアを振り返っている。
ただ、そのポルトガルで味わった悔しさが、自身のプロキャリアにプラスに働いている模様。「それ(ポルトガルで味わった苦悩)がすごく幸せに感じる」と切り出すと、日本とポルトガルの違いを以下のように述べた。
「向こう(ポルトガル)では何者でもない。日本では横浜FCでも鈴鹿でも、みんな僕に気を遣う。練習中でも気を遣われているのが分かる。コーチ陣、監督もそう。ポルトガルに行ったら、監督もコーチも選手も忖度なしでガチンコ勝負。一番仲良くなったアフリカ系の選手も、後ろから削ってくる。足蹴ってくるし、謝らない。それが刺激的だし、精神的に若くいられた。監督からは『速く走れ!』と言われた。日本では(僕に対して)そう言う人がいない」
オリヴェイレンセを退団し、再び日本でプレーすることがほぼ確実である三浦。「ポルトガルにもっといられるならいたい。苦しみながら」と、前園氏に対して海外でのプレー続行を望んでいた本心も明かしている。