鹿島アントラーズOBの内田篤人氏が、パリ五輪U23日本代表候補のボルシアMG所属FW福田師王と対談。元チームメイトであるヴィッセル神戸所属FW大迫勇也のプレーをもとに、福田に海外で成功するためのアドバイスを送った。
ペナルティエリアでのワンタッチやフィニッシュの精度、決定力を武器としている福田。インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月20日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」で日本代表のレジェンドと対談した時も、引き続きセンターフォワードで勝負する姿勢を覗かせていた。
そんな福田に対して、内田氏は「これから求められることが増えるし、様々なポジションを試される。もしかしたらウイングでプレーするかもしれないし、ドリブルで相手を剥がせる選手になってほしい」と、プレーの幅を広げる必要性を強調。
「大迫でさえ、日本では前線1トップでプレーできるけど、ケルンにいた時はサイドもやっていたからね」と、かつてブンデスリーガのケルンやベルダー・ブレーメンに在籍していた大迫を例に、Jリーグクラブと海外クラブの起用法事情を説明している。
ただ一方で、日本のサッカー関係者からはストライカーとしての成功を願う声も。興國高校(大阪)監督時代にFW古橋亨梧(セルティック)らを輩出した内野智章氏(現奈良クラブ・ユースコーチ兼テクニカルダイレクター)は先月21日、自身のYouTubeチャンネルで福田について以下のように評していた。
「1週間に多い時は2試合でプレーしているけど、日本で言えばJクラブと契約しているけど、試合は大学で出ているみたいな状態。卒業してもコンスタントにかなり高い強度の試合を毎週こなしている数少ない高卒のプロ選手。日本人選手で久々にこういう感覚を持っている選手が出てきたなと(思った)」
「フィジカルも日本人離れしていて、跳躍力も非常に高く、空中動作が素晴らしい。それに向上心も持っていて、人柄もすごく良い。とても楽しみなストライカーが日本に出てきたなと思っている。ドイツで順調に場数を踏んでいるので、ここから来てほしい」
内田氏から「良いフォワードじゃなくて、化け物級のフォワードになってほしい。それだけの能力があるし、来季楽しみにしている」と期待を寄せられた福田。来季ボルシアMGトップチーム定着を目指しているが、トップチーム監督による同選手の起用法にも注目が集まる。