北海道コンサドーレ札幌からクロアチア1部ディナモ・ザグレブへの期限付き移籍していたMF金子拓郎。期限付き移籍期間満了まで残り10日程度となる中、現地ではディナモ退団がほぼ確実と報じられている。
同選手はミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、攻撃陣の中心選手として札幌を支えていたが、昨年7月にディナモへ買い取りオプション付きの1年レンタルで加入。昨年12月まではクロアチア1部リーグで1ゴール5アシストと結果を残していたが、年が明けると今季最終戦でゴールネットを揺らすまで無得点。今年4月には一時スタメンを外れるなど、パフォーマンスの低下が現地で話題になっていた。
その金子の取引内容については、クロアチア紙『Sportske Novosti』が以前、レンタル料40万ユーロ(当時約6200万円)、買い取りオプションの設定額110万ユーロ(約1億8000万円)と伝えていた。
札幌復帰待望論も湧き起こる中、クロアチア紙『germanijak』は今月20日に「ディナモは買い取りオプション金額の引き下げで札幌と合意できず。金子はディナモを退団する」とリポート。これによると、ディナモは札幌に対して期限付き移籍期間の延長を打診。1か月前には買い取りオプションの金額を110万ユーロから60万ユーロ(約1億円)へ引き下げるよう求めたが、札幌はこれらの提案を拒否したという。
ただ一方で、記事では「金子はディナモに残り、UEFAチャンピオンズリーグでプレーを夢見ていた」と綴られているほか、一部の情報筋によると、本人は海外でのプレー続行を望んでいるという。
札幌はJ1第18節終了時点で2勝5分11敗と最下位に低迷。2023年度の純損失4億1202万2000円と6期連続赤字であり、昨季終了後に外国人選手を獲得せず。三上大勝代表取締役GMは先月、ペトロヴィッチ監督の今季続投、今夏補強を明言している。金子の復帰が実現するか、ファン・サポーターの注目が集まる。