アルピナの高性能サルーン/ワゴンのB3 LIMOUSINE/B3 TOURINGと高性能4ドアクーペのB4 GRAN COUPÉがマイナーチェンジ。3L直6ビターボエンジンの出力アップや機能装備のアップデートなどを実施したうえで、車名にアルピナの中で最も理想的なモデルを表す“GT”の呼称を加える

アルピナおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは2024年6月5日、高性能サルーン/ワゴンのB3 LIMOUSINE/B3 TOURINGと高性能4ドアクーペのB4 GRAN COUPÉの進化モデル、「B3GT LIMOUSINE ALLRAD(B3GTリムジン・アルラッド)」「B3GT TOURING ALLRAD(B3GTツーリング・アルラッド)」「B4GT GRAN COUPÉ ALLRAD(B4GTグランクーペ・アルラッド)」を発表した。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲BMWアルピナB3GT LIMOUSINE ALLRAD 価格:左ハンドル1600万円/右ハンドル1630万円 全長4725×全幅1827×全高1440mm ホイールベース2851mm 車重1875kg 0→100km/h加速3.4秒(従来比-0.2秒)/巡航最高速度308km/h(従来比+3km/h)、『CAR and DRIVER』より引用)

日本における車両価格は以下の通り。

B3GT LIMOUSINE ALLRAD:左ハンドル1600万円/右ハンドル1630万円

B3GT TOURING ALLRAD:右ハンドル1670万円

B4GT GRAN COUPÉ ALLRAD:左ハンドル1660万円/右ハンドル1700万円

なお、日本への導入開始は2024年末を予定する。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲BMWアルピナB3GT TOURING ALLRAD 価格:右ハンドル1670万円 全長4725×全幅1827×全高1438mm ホイールベース2851mm 車重1945kg 0→100km/h加速3.5秒(従来比-0.2秒)/巡航最高速度305km/h(従来比+3km/h)、『CAR and DRIVER』より引用)

今回の進化は、3L直6ビターボエンジンの出力アップや機能装備のアップデートなどを図ったうえで、車名にアルピナの中で最も理想的なモデルを表す“GT”の呼称を加えたことが特徴である。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲BMWアルピナB4GT GRAN COUPÉ ALLRAD 価格:左ハンドル1660万円/右ハンドル1700万円 全長4800×全幅1850×全高1440mm ホイールベース2856mm 車重1965kg 0→100km/h加速3.5秒(従来比-0.2秒)/巡航最高速度305km/h(従来比+4km/h)、『CAR and DRIVER』より引用)

まずパワートレインでは、ビターボ・チャージング・システム(ツインターボ・システム)を組み込んだS58型2993cc直列6気筒DOHCエンジンの改良を実施。アルピナのエンジニアが開発車両で数え切れないほどのベンチテストと実走行を行い、あらゆる走行状況において最大限のパフォーマンスを発揮できるよう独自のエンジンマッピングを見直す。結果として、最高出力は従来比34psアップの529ps(389kW)/6250~6500rpm、最大トルクは730Nm(74.4kg・m)/2500~4500rpmを実現した。また、エンジンコンパートメントにはシリアルナンバーを刻印した専用バッジを装着している。

組み合わせるアルピナスウィッチトロニック付8速スポーツオートマチックトランスミッション(ZF8HP76)も、エンジンの出力向上に合わせてプログラムを変更。可変式の全輪駆動システムや電子制御式リアリミテッドスリップディファレンシャルとの組み合わせにより、増大したパワーを効率的にドライビングダイナミクスへと変換する。性能面では、B3GT LIMOUSINEが0→100km/h加速3.4秒(従来比-0.2秒)/巡航最高速度308km/h(従来比+3km/h)を、B3GT TOURINGが同3.5秒(-0.2秒)/305km/h(+3km/h)を、B4GT GRAN COUPÉが同3.5秒(-0.2秒)/305km/h(+4km/h)を達成。また、燃料消費量はWLTP測定サイクルで9.52km/リットル、CO2排出量は239g/kmを成し遂げている。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲ビターボ・チャージング・システム(ツインターボ・システム)を組み込んだS58型2993cc直列6気筒DOHCエンジンの改良を実施。最高出力は従来比34psアップの529ps(389kW)/6250~6500rpm、最大トルクは730Nm(74.4kg・m)/2500~4500rpmを発生。アルピナのドームバルクヘッドレインフォースメントストラットを配して、フロントエンドの剛性をいっそう高める、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲エンジンコンパートメントにはB3GTとB4GTともにシリアルナンバーを刻印した専用バッジを装着する、『CAR and DRIVER』より引用)

B3GTのシャシー面については、ベースとなるBMW3シリーズのアップデートの恩恵を受け、リアダンパーとボディ結合部の剛性を高めるなどしてドライビングダイナミクスをさらに向上させる。エンジンフードを開けると目にすることができるアルピナのドームバルクヘッドレインフォースメントストラットは、フロントエンドの剛性をいっそう高めることに貢献。また、B3GT Limousineにはより高いレートのリアスタビライザーを装着し、ロールのコントロール性とステアリングレスポンスの引き上げを果たした。

一方、B4GTではアジリティをより高めるためにシャシーとサスペンションを新たにセッアップする。フロントアクスルにはマウント部を強化した新しいスタビライザーを組み込み、動作の精度を向上。合わせて、可変スポーツステアリングとアクティブダイナミックダンピングコントロールのセットアップも変更し、さらにリア重視の完全可変の全輪駆動システムと電子制御式リミテッドスリップディファレンシャルのセッティングも見直して、さらなる鮮烈なドライビングエクスペリエンスの提供とハンドリングの正確性を実現した。シューズに関しては、B3GTに前8.5J×20/後9.5J×20アルピナ・クラシック鍛造アルミホイール(オロ・テクニコ仕上げ、シルバーB3GTレタリング付)+前255/30ZR20(92Y)XL/後265/30ZR20(94Y)XL ピレリP-ZERO(ALP)タイヤを、B4GTに前8.5J×20/後10J×20アルピナ・クラシック鍛造アルミホイール(オロ・テクニコ仕上げ、シルバーB4GTレタリング付)+前255/35ZR20(97Y)XL/後285/30ZR20(99Y)XL ピレリP-ZERO(ALP)タイヤを組み込んでいる。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B3GTはリアダンパーとボディ結合部の剛性を高めるなどしてドライビングダイナミクスをさらに向上させる、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B3GTは足もとに前8.5J×20/後9.5J×20アルピナ・クラシック鍛造アルミホイール(オロ・テクニコ仕上げ、シルバーB3GTレタリング付)+前255/30ZR20(92Y)XL/後265/30ZR20(94Y)XL ピレリP-ZERO(ALP)タイヤを装着、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B4GTはアジリティをより高めるためにシャシーとサスペンションを新たにセッアップする、『CAR and DRIVER』より引用)

エクステリアについては、特別なGTモデルであることを明示する複数の特徴を取り入れた点がトピックだ。小さなカナードとスプリッターによってその存在が強調されるロゴ入りのフロントスポイラーは、新デザインのリアディフューザーと組み合わせることで、総合的なエアロダイナミクスのバランスを向上。また、リアディフューザーはブラックのハイグロス仕上げとし、テールパイプもブラックで仕上げて、精悍なルックスを創出する。また、B4GTは内部構造が一新された改良版BMW4シリーズのヘッドライトによって先進的な印象がアップ。さらに、リアに立体的なライトグラフィックを備えた新しいBMWライトデザインを採用して、より存在感あふれる後ろ姿を具現化した。オプションとして、モデル固有のGTレタリングが施されたオロ・テクニコ仕上げのクラシックなアルピナ・デコ・セットも用意している。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲小さなカナードとスプリッターによってその存在が強調されるロゴ入りのフロントスポイラーは、新デザインのリアディフューザーと組み合わせることで、総合的なエアロダイナミクスのバランスを向上。写真はB3GT LIMOUSINE、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B3GT LIMOUSINEとTOURINGには“B3GT”エンブレムを装着。モデル固有のGTレタリングを施したオロ・テクニコ仕上げのクラシックなアルピナ・デコ・セットをオプションで用意、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲モダナイズされた新世代のコクピットデザインを採用。改良型のBMW3シリーズとは異なり、センターコンソールにはクラシックなギアセレクターを引き続き配備する。写真はB3GT LIMOUSINEのインテリアで、ハンドル位置は右と左の選択が可能、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲個別のシリアルナンバーを刻んだ製造番号プレートをセンターコンソールに装着、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲ドアシルトリムとステアリングホイールのスポーク部にGTのレタリングを配する、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲最高級のレザーを張ったバケットタイプのシートを装着。ヘッドレスト部には“GT”ロゴを入れる、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲リアディフューザーはブラックのハイグロス仕上げとし、テールパイプもブラックで仕上げて精悍なルックスを創出。写真はB3GT TOURING、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B3GT TOURINGのリアシートは40:20:40の分割可倒式。ラゲッジ容量は後席使用時で500リットル、後席格納時で1510リットルを確保、『CAR and DRIVER』より引用)

内包するインテリアは、多くのディテールにGTのカラースキームであるオロ・テクニコを採用したことが訴求点。オロ・テクニコは最高級ラヴァリナレザー巻きステアリングホイールのステッチや、アルマイト処理されたアルミニウム製のアルピナスウィッチトロニックシフトパドル、そしてフロアマットとラゲッジコンパートメントマットのブラックレザーの縁取りステッチなどに施される。また、ドアシルトリムやステアリングホイールのスポーク部にはGTのレタリングを配した。一方、機能面についてはモダナイズされた新世代のコクピットデザインを採用。また、改良型のBMW3シリーズおよび4シリーズとは異なり、センターコンソールにはクラシックなギアセレクターを引き続き装備する。さらに、アルピナの慣例に従って、個別のシリアルナンバーを刻んだ製造番号プレートをセンターコンソールに装着した。

進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B4GT GRAN COUPÉは内部構造が一新された改良版BMW4シリーズのヘッドライトによって先進的な印象がアップ。さらに、リアに立体的なライトグラフィックを備えた新しいBMWライトデザインを採用して、より存在感あふれる後ろ姿を具現化する。足もとには前8.5J×20/後10J×20アルピナ・クラシック鍛造アルミホイール(オロ・テクニコ仕上げ、シルバーB4GTレタリング付)+前255/35ZR20(97Y)XL/後285/30ZR20(99Y)XL ピレリP-ZERO(ALP)タイヤを装着、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B4GT GRAN COUPÉには“B4GT”エンブレムを装着する、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲インテリアのディテールにGTのカラースキームであるオロ・テクニコを採用。最高級ラヴァリナレザー巻きステアリングホイールのステッチや、アルマイト処理されたアルミニウム製のアルピナスウィッチトロニックシフトパドルなどに施される。写真はB4GT GRAN COUPÉで、ハンドル位置は右と左の選択が可能、『CAR and DRIVER』より引用)
進化したアルピナB3/B4が“GT”のネーミングを冠してデビュー
(画像=▲B4GTも個別のシリアルナンバーを刻んだ製造番号プレートをセンターコンソールに配備、『CAR and DRIVER』より引用)

提供元・CAR and DRIVER

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